田村の好投光る 東大に連勝で勝ち点獲得/東京六大学秋季リーグ戦

2024.09.23

 連勝で勝ち点奪取を決めたい明大。先発・田村陽大投手(農4=花巻東)が7回1失点の好投を見せると、打線は鳥越駿太郎外野手(政経2=桜美林)の適時二塁打などで計3得点を挙げ、3―1で東大に快勝した。

◆8・31~10・27 東京六大学秋季リーグ戦(早大東伏見グラウンド他)
▼9・23 対東大2回戦(早大東伏見グラウンド)
 〇明大3―1東大

 約1年ぶりの先発となった田村。初回裏、先頭打者に四球を与えるといきなりピンチを背負った。続く打者に犠打を許し、さらに投じた3球目を左翼に運ばれ2死二、三塁と先制の好機を与えてしまう。しかしここで「無失点でチームを勝たせようとマウンドに上がった」と強気のマウンドさばきを披露。三振に打ち取り見事ピンチを切り抜けると、3、4、5回は三者凡退に切って取る好投で明大に流れを呼び寄せた。

 4回表、先頭の相川幸太郎内野手(政経4=昭和)が四球で出塁すると、東大戦から4番を張る鳥越が初球を捉え、二塁打で無死二、三塁の好機を演出する。すると相手バッテリーに乱れが生じ、三塁走者・相川が先制のホームイン。さらに、宇津木一朗内野手(営4=川越東)が追加点となる犠飛を挙げ2―0と試合を先行した。

 さらに6回表にも、相川の中安打で無死一塁の好機に。ここで再び鳥越が低めの球を適時二塁打にし3点目を追加した。「接戦の場面だったので何とか1本、というところで頑張った」と相手に流れを渡さない攻撃を披露。しかしその裏、田村が2死二塁のピンチで適時打を許し1点を返される。3―1となるもその後は小磯孝平投手(政経3=日大二)、松浦寿和投手(法4=明大八王子)ら鉄壁の救援陣による二塁を踏ませない投球が光り、2戦連続の白星を飾った。

 残る対戦は法大と早大。「全部勝って勝ち点4を取って優勝したい」(田村)。まずは投手層が厚い法大戦に向け打線の調子を一段と上げて臨みたい。

[布袋和音]

試合後のコメント
鳥越
――試合全体を振り返っていかがでしたか。
 「もっと大量得点が入るかなと予想していたんですけど全然入らなくて。先制点取れたんですけど、もう少し追加点が欲しかったので、耐えて良かったです」

田村
――ご自身の投球のポイントはありましたか。
 「四球が目立ったんですけどテンポよく投げることを意識していたので。ちょっとボールが目立ったんですけど、テンポよく投げてランナーを出しながらも要所要所で抑えられたのは良かったかなと思います」