完封負けで今季初敗戦/東京六大学秋季リーグ戦

2024.09.15

 前カードで慶大に連勝した明大が第3週に戦うのは、東京六大学春季リーグ戦で勝ち点を落とした立大。先発の森慎之介投手(商3=佼成学園)は5回1失点と試合をつくるも打線の援護に恵まれず。相手先発の伊東(立大)の好投に屈し、0―3で完封負けを喫した。

◆8・31~10・27 東京六大学秋季リーグ戦(早大東伏見グラウンド他)
▼9・14 対立大1回戦(府中市民球場)
 明大0―3立大〇

 先発の森は1回表、得点圏に走者を背負うと、続く打者に適時打を許す。その後も5回までに走者を許す場面が散見されたが、粘りの投球で5回1失点。「2回表からストレートをアウトコースとインコースに投げ切って、凡打に抑えられたのが要因だと思う」(森)。打席では中安打を放つなど気を吐いた。

 森に援護をしたい打線だが、相手エースの140キロ台の直球にバットが空を切る。それでも2回裏、宇津木一朗内野手(営4=川越東)が「追い込まれていたのでいい反応ができた」と中安打。後続は打ち取られたものの、徐々に反撃ムードを漂わせた。

 最大の好機は5回裏。今季初スタメンの成田昌司内野手(政経2=明大明治)が内野安打で出塁すると、亘翔大朗捕手(理工2=大分上野丘)もストレートの四球を選ぶ。2死二、三塁としたがあと一本が出ず無得点に終わった。8回裏も2死一、二塁から得点にはつながらず。9回裏は古澤環外野手(法3=東北学院)が代打でリーグ戦初出場を果たし、豪快なスイング。三振に倒れ、亘も三振で試合終了。立大との初戦を落とすこととなった。

  「伊東が打てなかったのが今日の敗因だが、明日は(伊東が先発しないので)変わる。この負け試合を糧にする」(宇津木)。勝ち点を得るためには、翌日第2戦の勝利が必須条件となる。今春の借りを返すのは、今秋だ。

[北原慶也]

試合後のコメント
宇津木
――秋季リーグ戦では本職のサードではなくレフトを守ることが増えましたが、守備の対応はいかがですか。
 「高校時代は結構外野をやっていたので、その分できていたのかなと思います」

――4回表では強烈な打球を好捕しました。
 「ツーアウトでもし(打球が)抜けていたら走者が帰ってきてしまったので、捕れてよかったです」


――打席で安打を打った際に狙っていた球や考えていたことはありましたか。
「ゾーンに来た球をとりあえず振ろうと思ったら、たまたま当たってくれたって感じです」

――ケガの復帰から調子をキープできている要因はありますか。
 「球威があまりないほうなので、際どいところに投げようという意識が強くなったのが要因かなと思います」