
本塁打連発で大逆転勝利! 慶大から勝ち点獲得/東京六大学秋季リーグ戦
1回戦の勝利により、勝ち点を懸けて挑むことになった慶大2回戦。初回から慶大に先制点を奪われ、4回終了時点で0―5とピンチに陥るが、5回表に2点を返す。鈴木朝陽内野手(法2=三重)、佐藤秀栄内野手(政経2=明大明治)、福田竜大外野手(商4=鎌倉学園)の3人の本塁打により逆転に成功。5回以降投手陣の好投も光り、明大は劇的な勝利を遂げた。
◆8・31〜10・27 東京六大学秋季リーグ戦(早大東伏見グラウンド他)
▼9・8 対慶大2回戦(早大東伏見グラウンド)
◯明大6―5慶大

序盤は我慢の時間であった。1回裏から4回裏までは相手投手の投球で抑えられなかなか得点につなげられず。一方先発の伊藤彩斗投手(営1=土浦日大)は初回に先制点を許すと、その後も追加点を奪われるなど3回でマウンドを降りる形に。2番手で登板した雨宮佑貴投手(総合1=甲府西)も1点を失い4回までに5点差をつけられてしまう。
反撃ののろしをあげたのは5回表。先頭の佐藤が安打で出塁すると死球や相手の失策も絡み、明大は3点差まで迫った。そして迎えた6回表、試合は大きく動く。1死一塁の場面で打席を迎えた鈴木が2点本塁打を放ち、形勢は明大に大きく傾いた。「次につなぐ意識で打席に向かった。昨日からずっとインコースを攻められていたのでインコースを狙って打った。(打つことができて)気持ちよかった」(鈴木)。相手投手が変わるも続く佐藤が特大本塁打を放ち、一気に同点まで追い付く。球場は歓声に包まれた。「大学に入ってからの打席で一番いい感じに出ていて、結果ホームランとなって良かった」(佐藤)。7回表も快進撃は止まらず、福田の左方向への本塁打で逆転を果たした。
また、多くの投手陣が出場し総力戦にもなった。5回裏では小磯孝平投手(政経3=日大二)が無死一、二塁のピンチを迎えるも無失点。6回裏からマウンドに上がった近藤吏矩投手(営4=札幌一)が「勝てる兆しが見えてきて、失点してしまったら流れも(相手に)いってしまうのでなんとしてもゼロで抑えようと思った」(近藤)と2回を投げ明大に流れを引き寄せた。8回裏には松浦寿和投手(法4=明大八王子)が好投し無失点。9回裏の土壇場では1死満塁のピンチに追い込まれるも、ここは田村陽大投手(農4=花巻東)が後輩との連携で切り抜けた。「最終的に下級生のナイスプレーによって無失点で試合を終わらせることができた」(田村)。
試合中盤に劣勢を覆し、瞬く間に6得点と見事な逆転勝ちを成し遂げた明大。「途中からチーム全員で点数をもぎ取って、最終的に勝利をつかめたのが良かった」(福田)。ベンチからの声掛けも大きく、雰囲気が良かった今試合。次戦も圧巻の打撃陣と投手陣の活躍で秋季リーグ優勝を目指す。
[菊池紗更]
試合後のコメント
近藤
――自身にとって最後のリーグ戦になりますが、いかがですか。
「最後なので、後悔のないように楽しくできたらいいと思います」
田村
――9回裏で交代により投手を任されましたが、その時の心境はいかがでしたか。
「松浦が先頭死球で出してしまったので、1点差ということもあってなんとか抑えたかったのですが、その後連打などを浴びてしまって、うまく抑えれなかったんですけど、最終的に下級生のナイスプレーによって無失点で試合を終わらせることができたので良かったと思います」
福田
――試合全体を振り返っていかがですか。
「同点だったので自分がまずは塁に出て、という気持ちだったのですが結果的にホームランという最高の結果になったので良かったです」
鈴木
――次の立大戦に向け、意気込みをお願いします。
「立大戦はいつも接戦になるので、今日の試合みたいな最終回のような展開があると思うのですが、また気を抜かずに準備していきたいと思います」
佐藤
――最近スタメンの機会が増えてらっしゃいますが、いかがですか。
「全日から(山田)聖和(農3=東海大菅生)さんのケガもあって、そこからスタメンをやらせてもらって徐々に結果も出せているので、これからも続けていきたいです」
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