
(2)譲れぬ相手~法大~
昨年の両校は、1試合が降雨コールドとなった試合をのぞくと、6試合で4勝2敗と本学が法大から勝ち越した。特に春季リーグ戦では両校が最後まで優勝を争い、1勝1敗で迎えた試合。本学は序盤から主導権を握り5-2で勝利し、優勝を確実なものにした。このリーグ戦での法大からの勝利は、選手たちにとって特別な勝利だった。それは、本学の法大との長きにわたる激闘の末に生まれたライバル関係、そして本学の長く勝てない時代があったからだ。
これまでの本学は法大に対し、多胡主将(文4)をはじめとする現4年生が1年生のとき以来勝ち星を挙げていなかった。一昨年にいたっては両校が対戦した5試合すべてが2点差以内の好試合にも関わらず、対戦成績は本学の5戦全敗。現1、2、3年生は明治が法大に勝つ瞬間を入部以来見たことさえなかった。「3年間も勝てていなかったので、法大に勝つことを意識しすぎるくらい意識していた。勝つことが第一の目標だった」(多胡主将)。それだけに法大に勝つことは、本学にとってとても大きなことなのだ。
春秋連覇を目標に臨んだ昨年の秋季リーグ戦。本学は2、3年生を中心としたチームでほぼ4年生を主体とする法大に挑み、苦戦を強いられながらも勝ち点を獲得した。最終的に法大と勝ち点3で並んだが、勝率の差で3位に甘んじた。しかし、その中でも「法政は強い。勝てたことは大きい」(久保島監督)とこれまでの法大との苦戦から大きく成長した本学を振り返る。「この時期から2、3年生を中心のチームでいいスタートが切れている」(江原・営3)と収穫の多い秋だった。一昨年の悔しい思いがあったからこそ、昨年の法大からの勝利はそれだけ選手たちにとって特別なものとなった。
4月になれば春季リーグ戦が始まり、今年もまた激しい戦いが予想される。しかし、昨年法大から勝ち越したことは選手たちの自信につながった。これに加え、昨秋のリーグ戦で出た課題を克服すれば、今春のリーグ戦の優勝へとつながるに違いない。
~06年のスコア~
関東地区大学選手権 準決勝 明大 5-6 法大○
春季リーグ戦 1回戦 明大 2-3 法大○
2回戦 明大 2-4 法大○
秋季リーグ戦 1回戦 明大 2-3 法大○
2回戦 明大 3-4 法大○
~07年のスコア~
春季リーグ戦 1回戦 明大 3-3 法大(8回降雨コールド)
2回戦 ○明大 7-3 法大
3回戦 明大 3-5 法大○
4回戦 ○明大 5-2 法大
秋季リーグ戦 1回戦 ○明大 4-1 法大
2回戦 明大 2-3 法大○
3回戦 ○明大 6-5 法大
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