
悔しい10失点 反撃及ばず準決勝で姿消す/春季木村杯新人戦
昨年春に優勝を果たした春季木村杯新人戦。1回戦で法大に勝利した明大は準決勝で立大に挑んだが、相手打線を抑え切れず10失点を喫し敗退。それでも今大会が初出場の選手が活躍を見せるなど今後の明大準硬を背負う若き紫紺たちが躍動した。
◆5・18~5・26 春季木村杯新人戦(早大東伏見グラウンド他)
▼5・25 準決勝(一本杉公園野球場)
明大4―10立大〇

立大打線を止められず。初回表、明大は先頭打者から安打で出塁し2点を先制するも、その後反撃に出た相手の猛攻を止めることができなかった。初回裏、適時打や捕逸が絡み4点を失うと、3回裏にも守備のミスから2失点。さらに6回裏、2死二、三塁の窮地の場面で、降旗淳史投手(営2=松本一)が投じた3球目を振り抜かれ、伸びた打球は左翼スタンドへ。痛恨の本塁打を許して一挙3点を失い、4―10と突き放された。立大の力強いスイングを前に、リードを守り切ることができなかった明大。先発のマウンドに上がった深瀬暖人投手(営2=三島南)は「コントロールを良くして、テンポ良く、流れを持ってこられるようなピッチングができるように頑張りたい」と次回登板に決意を込めた。
それでも、西川幸史朗外野手(文1=明大八王子)が初回表に先制の好機につながる安打を放つなど今大会が初出場の選手も躍動。吉野修平内野手(政経2=明大中野)と鳥越駿太郎外野手(政経2=桜美林)がそれぞれ右方向への適時打で初回表に2点先取するなどテンポ良い攻撃を見せた。「点が入った時はすごくチームの雰囲気も良くて盛り上がったので、そういったところが良かった」(鈴木朝陽主将・法2=三重)。さらに5回表にも、成田昌司内野手(政経2=明大明治)のバントヒットからつないだ好機で、鳥越が犠飛で追加点を挙げる。続く佐藤秀英内野手(政経2=明大明治)も捉えた適時打で再び1点を奪取するなど一時2点差に迫る攻撃力を見せた。
しかし、亘翔大朗捕手(理工2=大分上野丘)は「やっぱり守備。打つというよりは守備から流れを持ってくるチームなので、しっかり練習して守備からもっと頑張っていきたい」と守りの強化を誓う。敗戦とはなったが、6月に控える全日本大学選手権予選会(以下、予選会)や秋季リーグ戦に向け、試合経験という大きな収穫のある一試合となったに違いない。まずは3年ぶりの全日本大学選手権出場に向け、予選会に全力投球だ。
[布袋和音]
試合後のコメント
鈴木
――予選会への意気込みをお願いします。
「今回見えた課題として守備から崩れてしまったところがあるので、全日本予選では守備をしっかりして、守備からリズムをつくっていきたいなと思います」
深瀬
――敗戦とはなりましたが、その中でも良かった点や収穫はありますか。
「新人戦ということで、試合慣れしていない選手がたくさん出ていたので、自分も含めていろいろな場面を経験できて、秋の新人戦とか全日(全日本大学選手権)の予選もあるので頑張っていけたらなと思います」
亘
――今日の試合を振り返っていかがですか。
「新人戦という舞台なんですけど、さすがに自分も含めて少しエラーが多すぎて、失点が多かったかなという風に思います」
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