あと一本が出ず 立大との決着は第4戦へ/東京六大学春季リーグ戦

2024.05.06

 1勝1分けで迎えた立大3回戦。前國藤海斗外野手(政経3=明大中野)の好走塁で先制するも、立大の粘り強い攻撃を前にリードを守り切れず。決着は第4戦へ持ち越しとなった。

◆3・30~5・19 東京六大学春季リーグ戦(早大東伏見グラウンド他)
▼5・6 対立大3回戦(早大東伏見グラウンド)
 明大2―4立大〇

 立大からの勝ち点獲得に向け、先発のマウンドに立ったのはエース・近藤吏矩投手(営4=札幌一)。「制球の面で自分を苦しめてしまっている」と序盤から走者を背負う場面が続くも、要所を締める投球で立ち上がりを無失点に抑えた。

 すると3回表には前國藤が死球、宇津木一朗内野手(営4=川越東)は安打で出塁し無死一、三塁の好機をつくる。続く打者は併殺打となるも、一瞬のスキを見逃さなかった前國藤が本塁へ気迫のヘッドスライディングを見せ先制に成功した。4回表にも2死一、三塁の好機をつくるなど、3連投となる立大エース・伊東大夢を追い詰める。しかし、三塁走者の飛び出しによる盗塁死で無得点と流れをつかみ切れず。直後の4回裏には無死一、二塁のピンチから失策や適時打で4失点と逆転を許した。

 5回裏から登板した小磯孝平投手(政経3=日大二)は「流れを持ってくることができればと、テンポ良くストライクを増やすことを心掛けた」と安打を許すことなく、悪い流れを断ち切った。好投に応えたい打線は7回表に再び1死一、三塁の好機をつくると亘翔大朗捕手(理工2=大分上野丘)の適時打で1点を返し、追い上げを見せる。しかし、相手エースの気迫の投球を前にあと一本が出ず。接戦を落とし、立大との決着は第4戦へ持ち越しとなった。

 「ピッチャー陣や打撃は悪くないので、守備のミスをなくして次はしっかり勝ち切るようにしたい」(亘)。来週以降の開催が見込まれる立大4回戦。次戦の慶大戦で勝ち点を獲得し、いい流れで最終戦に臨めるか。春一番の正念場を迎える。

[倉田泰]

試合後のコメント
近藤
――今日の試合を振り返っていかがでしたか。
 「守備からリズムをつくれなかったので、それが打撃にもつながらなかったし、あのような形で点数がいっぱい入ってしまったのかなと思います」

――立大4回戦に向けてどのようなことを意識していきたいですか。
 「次負けてしまったら全日本大学選手権への出場が結構厳しくなるので、なんとしてもチーム一丸となって勝ちたいと思います」

小磯
――走者を背負った場面はどのような気持ちで投げましたか。
 「ランナーを背負うことには慣れていて、その方が普段通りというか。(走者を)出してからどう粘るかみたいなのは慣れているので、特に緊張とか焦ることもなく、普通に投げることができたのでそこは良かったかなと思います」


――7回表に適時打を放った時の心境を教えてください。
 「自分のミスが続いて4点取られてしまったので、それをなんとか取り返したいという気持ちで打席に入りました」