零封喫す 粘投も打棒不振にあえぐ/東京六大学春季リーグ戦

2024.04.29

 勝利すればリーグ優勝へ大きな前進となる対早大3回戦。明大は先発・松本直投手(情コミ2=鎌倉学園)から継投を試み、見事無失点で試合を進める。しかし、両者一歩も譲らず迎えた延長戦。四球から進塁を許すと、連打で5点を失う。巻き返しを図るも先発・伊藤樹(早大)の前に倒れ、勝ち点を献上した。

(明)松本直、毛利、山田、藤江、●浅利、菱川、大川―小島河
(早)○伊藤樹―印出
【安】(明)6(早)14
【三】(明)飯森(11回)
【二】(早)吉納(11回)、小澤(11回) ◇犠打1 加藤(7回) ◇残塁6 ◇失策1

 壮絶な投手戦となった。明大先発・松本直が3回無失点でマウンドを降りると、その後も毛利海大投手(情コミ3=福岡大大濠)らの粘投により早大を0点に抑える。しかし対する伊藤樹も好投を見せ、両チーム無得点。得点圏まで走者を進めるも得点には至らず、以降こう着状態が続いた。

 勝敗が決したのは11回表。8回表からマウンドに上がった浅利太門投手(商4=興国)が四球や失策でピンチを招くと、無死二、三塁から連続適時打を浴び初失点。その後も救援として菱川一輝投手(文3=花巻東)が登板するも、打線を止められず点差は拡大。均衡を破り勢いに乗る早大を相手に、明大は最小失点で切り抜けることができなかった。

 5点差を前にあとがない明大。裏の攻撃では、飯森太慈外野手(政経4=佼成学園)が2死から意地の三塁打で反撃。しかしクリーンアップが不振の中、生還はかなわず。リーグ優勝に向け勝ち点を奪いたい明大だったが、11回147球を投じた伊藤樹を前に6安打完封負けを喫した。

[松下日軌]