最終回に追い上げも及ばず 早大に2連敗で勝ち点逃す/東京六大学春季リーグ戦

2024.04.15

 勝ち点を懸けて臨んだ早大3回戦。2回表に先制を許すも、前國藤海斗外野手(政経3=明大中野)が本塁打を放ち、すぐさま同点に。しかし4回裏の3失点が響き、9回表の追い上げも実らず痛い敗戦となった。

◆3・30~5・19 東京六大学春季リーグ戦(早大東伏見グラウンド他)
▼4・15 対早大3回戦(早大東伏見グラウンド)
 明大3―6早大〇

 重要な一戦の先発を任されたのはリーグ戦初先発の淺田真樹投手(法1=宇部鴻城)。立ち上がりを無失点に抑えるも、2回裏に安打を許すと野選も絡み適時打を浴びてしまう。先制を許した直後の3回表「後輩の新1年生が投げてくれていたので、何としても打ちたい。思い切り振ってこいと言われたので楽に打席に立てた」(前國藤)。迎えた初球、振り抜いた打球が右方向への本塁打となり同点に追いつく。しかし3回裏、2死から連打で1点を失い、2死二、三塁となった段階で投手交代。2番手として登板した小磯孝平投手(政経3=日大二)が火消しに成功し、最少失点でこの回を切り抜けた。

 追い上げたい明大は4回表を三者凡退に抑えられ、その裏に連打や守備の乱れなどで3点を失う苦しい展開に。それでも5回裏から3番手としてマウンドに上がった深瀬暖人投手(営2=三嶋南)が2回を投げ無失点の投球を披露。さらに4番手の松浦寿和投手(法4=明大八王子)が2回1失点と徐々に流れをつくっていく。

 迎えた最終回、死球や相手の失策で1死満塁の好機をつくると宇津木一朗内野手(営4=川越東)の打席で相手投手が暴投し1点を返す。宇津木が四球で出塁し、さらに前國藤の内野ゴロの間にも1点を追加。好機が続く2死一、三塁の場面で今試合猛打賞の土屋真之介外野手(営4=明大八王子)が打席へ。しかし、最後は内野ゴロに打ち取られ試合終了。敗れた結果、勝ち点を逃す形になった。

 「やってきたことは良かったと思うので、ミスをどう全員でカバーするかというところを課題にやっていきたい」(吉原瑠人主将・法4=仙台育英)。次戦の相手は関東地区大学選手権(以下、関東選手権)で敗北を喫した法大。早大戦を通して得られた手応えと課題を糧にリベンジを誓う。

[堀口心遥]

試合後のコメント
吉原
――捕手から見て投手陣はいかがでしたか。
 「悪くはなかったんですけど、少し変化球が多めだったというか、変化球に合わせられてしまったので、もう少し真っすぐで押して良かったかなと思います」

――次戦まで約2週間空きますが、どのような練習を行っていきますか。
 「常に基礎基本が大事だと思うので、そこをもう一回見直してやっていきたいなと思います」

前國藤
――今試合を振り返っていかがでしたか。
 「昨日もそうだったんですけど、守備が乱れて記録に残らないミスも多かったので、そこがやっぱり流れを自ら悪くして首を絞めていたのかなと思います」

――次戦への意気込みをお願いします。
 「関東選手権でも負けている相手なので。でも絶対に負けないので、一戦も。先輩たちと全日本大学選手権に行きたいので絶対勝ちます」

淺田
――ご自身の投球を振り返っていかがでしたか。
 「調子はそこまで悪くはなかったんですけど、追い込んでからの最後の決め球が甘くなってしまって、それで全部打たれているので、次はもっと決め球にこだわってやっていきたいと思います」

――次回登板に向けて意気込みをお願いします。
 「次はもう絶対負けられない、一戦も落とせない戦いになってくると思うので、先発になったとしても中継ぎになったとしても絶対0で抑えて、チームにいい流れを持ってこられるようにしたいと思います」