
今季初敗戦 早大に惜敗/東京六大学春季リーグ戦
開幕4連勝で勝ち点2を狙う明大だったが、序盤に失策が相次ぎ先制点を献上する。打撃陣の安打数と四死球数は相手打線を上回り、終盤に好機を演出するも、2得点とつながりを欠いて今季初黒星を喫した。
◆3・30~5・19 東京六大学春季リーグ戦(早大東伏見グラウンド他)
▼4・14 対早大2回戦(早大東伏見グラウンド)
明大2―4早大〇
2回戦 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
早大 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 4 |
明大 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 |
先発のマウンドを任されたのはエース・近藤吏矩投手(営4=札幌一)。1回表は味方の連続失策でいきなり1死二、三塁のピンチを背負う。しかし4番打者のスクイズにより飛び出した三塁走者を吉原瑠人主将(法4=仙台育英学園)が見逃さずに挟殺すると、近藤はそのまま空振り三振を取り、先制の危機を脱した。2回表も先頭打者の打ち取った当たりを遊撃手が2度目の失策。続く打者に適時打を放たれ、この回2点を先制された。その後も回の先頭打者に安打を許し、5回に追加点を入れられたところで無念の降板となった。
なおも得点圏に走者がいる状態で深瀬暖人投手(営2=三島南)がリーグ戦初登板を果たし、追い込んでからの4球目を打たせて二ゴロ。「ほっとした。気持ちで投げた」。6回表も続投し「テンポアップして投げることを心掛けた」と自慢の直球で押し、2三振を奪う好救援を見せ、上々のデビューとなった。
打線は4回裏に宇津木一朗内野手(営4=川越東)が逆方向へクリーンヒットを放ち1点を返す。前日は無安打に終わっていたが「(前日のことは)意識しないで切り替えて取り組めた」ことで結果を残し、一塁でガッツポーズ。そして7回裏は土屋真之介外野手(営4=明大八王子)の安打を契機に2死満塁とし、山田聖和内野手(農3=東海大菅生)が押し出し四球を選んだ。その後8、9回裏も走者を出したが得点までとはいかず。2―4で敗戦し、勝負は第3戦へもつれ込むこととなった。
特に守備での課題が露呈したこの試合。「エラーが出るのは仕方がない。それを誰かがカバーできるように」(土屋)と、お互いの支え合いが必要となってくる。全てが決まる第3戦で、是が非でも勝ち点を勝ち取りにいく。
[北原慶也]
試合後のコメント
宇津木
――チームが3失策した要因は何だと思いますか。
「ゴロは取れていました。フライは声掛けさえすれば取れると思うので、内野と外野の声掛けが足りなかったです」
――試合後のミーティングでは笑顔も見えていましたが、明るい雰囲気を意識していますか。
「負けても勝っても常に楽しむことを意識してるので、雰囲気が重くならずに明日にいけるのかなと思います」
土屋
――第1打席は今試合チーム初安打となる右安打を放ちました。
「今まで全然打てていなくて、右方向に(打つことを)意識していました」
――守備では好プレーがありましたがいかがですか。
「初回にやらかしてしまって、次落としたら永久追放だと思って(笑)、気持ちだけでいきました」
深瀬
――今日の試合を振り返っていかがですか。
「なかなか流れをつかみ切れないところがあって。でも雰囲気としては悪くなかったと思うので、第3戦もいい雰囲気で入っていけたらと思います」
――投手転向から1年が経ちましたが、当初と比べていかがですか。
「落ち着きながら投げられていると思います。最初は慣れないポジションで分からないこともありましたが、練習していく中で投手として少しずつ成長しているのかなと思います」
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