【展望】”週ベ”記者が春季リーグ戦を大予想

1999.01.01
【展望】”週ベ”記者が春季リーグ戦を大予想
 “今季の六大学野球は混戦必至”。よく聞く言葉である。長年大学野球の現場で取材活動をしている週刊ベースボールアマチュア野球担当・岡本朋祐氏が今季を展望する。

 今年は、昨秋の実績、リーグ経験者から分析すると、早稲田、法政の2強を他の4校が追う展開が予想されます。まず、早稲田は投手が充実。宮本主将をはじめ大谷、中村(展)、井上、山本と最上級生が多く安定しています。法政は大引主将、金丸、須藤、西川と昨秋のベストナイン野手4選手がそのまま残っているのが強み。また3年生の大澤にも注目です。慶応は投手力。加藤がエース格で、幸長、中根らで「左腕王国」が築ければV奪回も近づくでしょう。打撃では金森(宏)主将、岡崎がキャリア充分。立教は投手陣を中心にレギュラーの大半が卒業し、未知数。数少ない経験者である池田、打者では大西、鈴木(雄)らがうまく機能すればダークホース的存在になるかもしれません。最下位脱出を目指す灯台は楠井を軸に重信、岸の3本柱に素材抜群の三宅も加わり、投手陣は厚みを増しています。勝ち点奪取にはポイントゲッターの升岡主将、萩田のバッドがカギを握るはずです。

 残る明治ですが、ここ数シーズンの「我慢の起用」を今春、成果として発揮したいところ。水田、久米、古川、白石の3年生4人衆に、4年生の清代が復活してくれれば投手陣は磐石。2年生の岩田(慎)にも注目です。松下主将、行田、大久保らで形成される中心打線も好調のよう。爆発力はないが、攻守共に伝統の繋いでいく野球ができれば優勝のチャンスは十分あります。(談)

※『週刊ベースボール増刊・大学野球春季リーグ戦展望号』は全国各書店で絶賛発売中。明治をはじめ、詳しいリーグ情報が掲載されている。