開幕から3連勝! 早大相手に完封勝利/東京六大学春季リーグ戦

2024.04.13

 開幕カードの東大戦で2連勝し、勢いに乗って臨んだ早大との一戦。3回表に打線がつながり4点を先制すると、7回表には相川幸太郎内野手(政経4=昭和)がダメ押しの2点適時打を放った。一方投手陣は早大打線相手に完封リレーを披露し、3連勝を飾った。

◆3・30~5・19 東京六大学春季リーグ戦(早大東伏見グラウンド他)
▼4・13 対早大1回戦(府中市民球場)
〇明大6-0早大

 「森(慎之介・商3=佼成学園)の調子が良かったので、回を追うごとに真っすぐで押していく感じの配球に変えた」(吉原瑠人主将・法4=仙台育英学園)。先発の森は出塁を許した場面でも安定した投球を披露し、テンポのいい投球で5回を投げ無失点、6奪三振と好投した。2番手としてマウンドに上がった松浦寿和投手(法4=明大八王子)、最終回を任された田村陽大投手(農4=花巻東)も共に無失点でつなぎ、完封リレーを成し遂げた。

 「球種とかを絞らずにただただファーストストライクをいこうと打席に入った」(山田聖和内野手・農3=東海大菅生)。3回表に先頭打者である山田が三塁打を放つと、打線に火が付いた。続く森の適時打で先制に成功し、その後2死二塁から田村、鈴木朝陽内野手(法2=三重)、相川が適時打を含む3連打で3点を追加。この回打者一巡の猛攻で4得点とリードする。さらに7回表には、相手の失策と四球が絡み1死二、三塁と好機の場面で打席を迎えた相川。「狙った球以外は振らずに、それだけを張っていこうと思い切って空振りでも大丈夫という気持ちでいった」。追い込まれてから放った打球が点差を広げる2点適時打に。「チームで統一してティー(バッティング)を取り入れて、その結果が出ていると思う。吉原が教えてくれてみんなで徹底して、それが形に出た」(相川)と振り返り、打線に手応えを感じている。

 昨年度から課題であった打線のつながりに明るい兆しが見えてきた。「明日はもう明日で決める。勝負強い打撃を全員で心掛けていきたい」(相川)。勝ち点を懸けて臨む早大2回戦への気合は十分だ。

[堀口心遥]

試合後のコメント
吉原
――打撃を振り返っていかがですか。
 「甘い球を打ちにいこうと思っていたので良かったんですけど、やはり最初2本打てて、ヒットを欲しがっていた部分もあったので、そこはもう一回丁寧に甘い球をしっかり打ちにいくというのを心掛けて明日もやりたいです」

――キャプテンとして意識していたことを教えてください。
 「今年のチームも4年生が多いので、とにかく4年生が頑張ることを後輩に見せるんですけど、まず野球を楽しむことを意識していて。せっかく今体育会で、みんなでこういうふうに勝ちたいという思いでやっているので。その中でつらい練習だったり、理不尽なこともあるんですけど、ただ野球って本来楽しいものだと思うので。その楽しいと思えるように準備だったり確認というところをまず徹底してやろうという話をしています」

金澤永輝前主将(令6法卒)
――今試合で特に印象的だった場面はありますか。
 「去年はなかなかチャンスでのタイムリーとか一本出ないみたいな感じがずっとあったので、今日はそこがすごいぽんぽんとタイムリーが出ていたので、すごくいいなと思いました」

――明大の選手に応援メッセージをお願いします。
 「ここ数年ずっと明治はリーグ戦で勝っていないけど、今年はずっと試合に出ているメンバーとかも残っていて絶対優勝できると思うので、ぜひ優勝してほしいなと思います」

相川
――今日のチームと個人的に良かった点や修正点を教えてください。
 「チームとして追い込まれてから、なんとか粘ってつなごうという意識がヒットに表れたのかなと思っています。個人としては今日打てても明日は打てないということは全然あるので、自分のルーティーンを変えずに、またリセットして臨みたいと思います」

――今試合失策がありませんでしたが、守備の面で力を入れていることはありますか。
 「特に基礎練は平日に絶対に行うようにしていて、基礎があってこそ実戦で(アウトを)取れると思うので、これからもリーグ戦は続くんですけど、平日には地道な練習もやりつつ取り組んでいきたいなと思っています」

山田
――試合を振り返っていかがですか。
 「急きょ代わりで入ったんですけど、それなりの活躍ができて良かったなと思います」

――リーグ戦初スタメンでしたがどういう心境で臨まれましたか。
 「とりあえずベンチからは気楽にいけと言われていたので自分なりのスタンスで試合に臨めました」