投打がかみ合った初戦 8回コールドで白星スタート/東京六大学春季リーグ戦

2024.04.07

 ついに開幕した東京六大学春季リーグ戦(以下、リーグ戦)。投手陣は東大打線相手に8回2安打無失点と抑え込んだ。打っては初回裏に打者一巡の猛攻で5得点を挙げ、初戦を勝利で飾った。

◆3・30~5・19 東京六大学春季リーグ戦(早大東伏見グラウンド他)
▼4・6 対東大1回戦(スリーボンドベースボールパーク上柚木)
〇明大10-0東大

※大会規定により8回コールド

 春季リーグ戦初戦の先発のマウンドに上がったのは森慎之介投手(商3=佼成学園)。「思いきり投げ、チームを鼓舞することだけ考えた」と初回表に130キロを超える直球を軸に三つの三振を奪い、幸先よい滑り出しとなった。この試合、森は4回を投げ被安打0、8奪三振と圧巻の投球を見せ、勝利に貢献した。

 5回表、6回表には新加入の淺田真樹投手(法1=宇部鴻城)、伊藤彩斗投手(営1=土浦日大)がそれぞれ初登板を飾った。「直球の引っかかりだったり、球が浮いたりとテンポが悪かった。先頭打者への向き合い方や無駄な四球、ボール球を少なくしていきたい」(伊藤)。「まだ準硬式に慣れておらず、球速も高校時代に比べると出ていない。春季リーグ戦はこれから長いがしっかりと体のキレを出して、ここから活躍できるように頑張っていきたい」(淺田)とそれぞれ自身の投球を振り返った。

 打線は初回裏、土屋真之介外野手(営4=明大八王子)の左前打と盗塁を皮切りに猛攻を見せた。鈴木朝陽内野手(法2=三重)の適時右前打を含む一挙に5得点を挙げ試合の主導権を握る。4回裏には2者連続四球から田村陽大外野手(農4=花巻東)が2点適時二塁打を放ち7―0とリードを広げた。8回裏は相手の失策で1死一、二塁の好機を作り、宇津木一朗内野手(営4=川越東)のサヨナラ適時二塁打で試合を決めた。

 新たな戦力が台頭した明大。10年ぶりの悲願のリーグ戦優勝へ向けまずは勝ち点1を確実に取りに行く。

[阿部倖明]

試合後のコメント
田村

――春季リーグ戦初戦でしたがいかがですか。
 「前回の関東選手権の時には打撃が悪かったので、それを修正し練習しました。今日しっかりと打てたので、今までやってきた練習を継続して今後に活かしていきたいです」

――このリーグ戦に向けての意気込みをお願いします。
 「4年間で最後なのでしっかりと1戦1戦と目の前の試合に勝ちたいです。そして最終的には優勝して全日本選手権出場を決めたいです」


――4回8奪三振と調子としてはかなり良かったですか。
 「そうですね。かなり直球が走っており、それを中心に組み立てられました」

――総括としてはいかがですか。
 「四球を出したことは反省点ですが、落ち着いて投げられたので良かったと思います」

――投球後には先輩方からどういった言葉をかけられましたか。
淺田

 「『ナイスピッチ』などと声をかけていただきました。登板前にも『打たれてもいいから』や『打たれたら野手の責任だから』などリラックスできるような声掛けをしていただいたので本当に感謝しています」

伊藤
 「初登板で緊張しましたが、先輩方やベンチメンバーの方が明るい声で自分を支えてくれました。自分の投球内容としてはいいものではありませんでしたが、調子が悪いなりにはよく投げられました」