
最終回に勝ち越され惜敗/春季オープン戦

明大は初回に2点を失い、ビハインドからの攻撃となった。2回裏に光弘帆高内野手(商2=履正社)の適時打、4回裏に中山琉唯捕手(文4=常総学院)の適時打で追いつき試合を振り出しに戻す。しかし9回表に1点を勝ち越されそのまま敗れた。

対する関西大の先発は金丸夢斗。先日の侍ジャパン強化試合で日本中のファンを魅了した金丸はスピードを武器とし、その投球は圧巻だった。初回、明大はまさに手も足も出ず、苦しい試合展開が予感された。しかし2回裏、瀨千皓外野手(営3=天理)が四球を選び出塁すると、中山がバットを折られながらもセンター前に運ぶ。その間に一塁走者の瀨が三塁を陥れる好走塁で二死1、2塁とした。続く光弘がレフト線への適時打を放ち走者が生還。「初球を見た時にはスピードを感じて押されたが、待っていた球が来てくれた」(光弘)。一打にベンチが大いに盛り上がった。
さらに4回裏、先頭打者の加藤巧也内野手(商4=大阪桐蔭)がショートへの内野安打で出塁すると、2回に好機を演出した中山が二遊間を割る適時打を放ち同点とした。「チャンスだったのでランナーを返すことだけ意識して打席に立った」(中山)。その後は両軍ともに本塁が遠のく展開となったが、9回表に関大打線がつながり3-2とした。これが決勝点となり、明大は惜しくも敗れた。
開幕初戦まで残すところおよそ1カ月となった。中山は試合を振り返り「競った試合で勝ちきれなかったので、そこはリーグ戦に生かしたい」と語った。残された期間で調整を重ね、さらにパワーアップした姿を見せてくれるだろう。
[橘里多]
試合後のコメント
中山
――第1打席は金丸投手から安打を打ちました。振り返っていかがでしたか。
「真っ直ぐ真っ直ぐでくると思ったので、直球張りで打席に入りました」
――競争が激しいですが、ご自身のアピールポイントはどんなところですか。
「守備は視野が広く見られることで、バッティングはパンチ力だと思います」
光弘
――好守もありました。守備への思いはいかがですか。
「自分の中では守備を大半に置いているので、守備で絶対ミスが許されないという中であのようなプレーができ、今までやってきたことができたというか、できることをしっかりやれたなと思います」
――リーグ戦に向けて意気込みをお願いします。
「まずはベンチ入りです。まだ1回しか入れてないので。宗山さんが出られないならその代わりになれるようにしっかり準備していきたいです」

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