法大に零封負け 準々決勝進出ならず/関東地区大学選手権

2024.03.21

3回戦を突破した明大に立ちはだかったのは難敵・法大。試合は中盤までロースコアの接戦となったが、終盤に守備の乱れから主導権を握られる。打線の反撃を待つも、相手投手陣の前に無得点で終わり、4回戦で無念の敗退となった。

◆3・11~24 関東地区大学選手権(早大東伏見グラウンド他)
▼3・19 4回戦 対法大戦(サーティーフォー相模原球場)
明大0―6法大〇

4回戦123456789
明大0000000000
法大10000230×6

 先発の森慎之介投手(商2=佼成学園)は1回裏、2死一、三塁のピンチを背負うと「詰めが甘かった」と適時打を放たれ、先制を許す。ただ2回表は三者凡退に抑えると、3回裏は2死満塁を無失点でしのぎ、3回1失点と先発としての役割を果たした。 この試合では1年生下の亘翔大朗捕手(理工1=大分上野丘)とのバッテリーだったが「(亘が)気を遣うことなく考えを伝えてくれたので、コミュニケーションはしっかりと取れた」(森)と手応えを感じていた。

 打線は3回表に満田悠生内野手(営2=中京大中京)、前國藤海斗外野手(政経2=明大中野)が連打で好機をつくるも得点にはつながらず。その後も走者を得点圏に進めるも、本塁を踏むことはなかった。

 明大は4回裏から近藤吏矩投手(営3=札幌一)が登板し、早めの継投に。近藤は制球が定まらない中でも粘りの投球で4、5回裏を無失点で切り抜ける。しかし6回裏に2点を奪われると、7回裏には連打を浴び3点を奪われた。 なおも2死二塁のピンチで登板した田村陽大内野手(農3=花巻東)は「三振を取りにいくくらいの強い気持ちだった」と狙い通り三振を奪い、さらなる追加点は許さなかった。

 田村は「無失点で抑えて流れを少しでも持っていきたかった」と8回裏のマウンドにも上がった。 打者にこそ安打を許すも、後続を断ち切り打線の反撃を待つ。奮起したい打撃陣だったが、相手投手のタイミングに合わせられず三者連続三振。法大に0―6で敗戦し、今年の関東地区大学選手権はベスト16という結果となった。

 試合を振り返って吉原瑠人主将(法3=仙台育英)は「負けるべくして負けたが、悪いところは全部出た。走者が出たときは積極的にエンドランを仕掛けられたのは良かった」と決して悲観的ではない。チームの次なる舞台は東京六大学春季リーグ戦。そこへ向けては「その日ごとの課題をしっかりとこなし、次に切り替えて臨むことをみんなで共有してやっていきたい」(吉原)。 『下剋上』への道は、まだ始まったばかりだ。

[北原慶也]

試合後のコメント

吉原
――春リーグの目標をお願いします。
 「目標は優勝です。1戦1戦を勝っていくつもりでやれば優勝につながると思うので、準備と確認にこだわって、優勝できるように頑張りたいと思います」

田村
――個人としての課題はありましたか。
 「打撃や守備など、いろいろな場面で課題が出ました。春季リーグ戦まで時間があるので、そこまで詰めていればと思います」


――今後の展望をお願いします。
 「また法大とは絶対に当たるので、今日の反省を思い切って勝ちたいと思います」