
イノシシ打線爆発!猛攻で東大撃破/東京六大学春季リーグ戦

初回、先頭打者の大久保(法4)が出ると犠打、相手の四死球によりいきなり一死満塁のチャンス。ここで登場したのは絶好調の佐々木。東大の先発重信の放った2球目にドンピシャのタイミングで合わせ打球はレフト上段へ。文句なし、完璧なホームランに「当たった感触がないくらいだった」(佐々木)。一挙に4得点を奪い、試合の主導権を握る。
3回、再びチャンスで佐々木の出番はやってくる。4番・行田(政経3)が安打で出塁し、チャンスメイク。「お前に回すから、お前が返せよ」(行田)という言葉に、佐々木はバットで答えた。無死1塁でレフトを破る2塁打を放ち2、3塁とする。そして相手のエラーと続く今浪(商4)の犠飛により2点を追加。6―0で前半を終え、大きく東大を突き放した。
5回、今季初めてスタメン出場を果たした矢裂(政経4)の活躍で1点追加し、後半戦の流れを作る。続く6回、開始早々誰もがその目を疑った。先頭打者は9番・白石。ファールで粘って第7球目、放たれた打球はレフトスタンドへ吸い込まれていった。白石のソロアーチを皮切りに明治打線が大爆発。齊藤(陽・商3)の2塁打を初め、今浪、矢裂と大活躍を見せた。さらにこの回、齊藤、田沼(商4)の盗塁も得点圏へランナーを進め、チャンスを広げて4得点。この時点で11点の差を付けた。
だが、まだまだ明治の猛攻は終わらない。8回、行田に代わった清水(文4)が2塁打で出塁し今浪が返す。一死一塁で代打・松下(法4)。本日初登場の松下主将は、渾身の一振りで主将の意地を見せた。右中間を破る3塁打。この回3点を追加し、14得点を奪い快勝した。
打線の爆発が目立ったが、「14得点よりも0点に抑えられたことが何よりも大きな収穫だ」(川口監督)と投手の奮起も大きかった。先発した白石は9イニングを13奪三振、被安打3、無失点で完投。「テンポ良く投げることができた」(白石)と、投手の頑張りが打線を後押しした。現在防御率で首位をひた走る白石。本日の完投でさらなる記録に期待が懸かる。
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