継投奮わず優勝逃す/東京六大学春季新人戦

連覇の懸かる春季新人戦、決勝。先発・岩田(慎・営2)が慶應打線をぴしゃりと封じるも、続くリリーフ陣が失速し逆転負けを喫した。
本日、先発を任された岩田(慎)は直球、変化球共にさえ渡る。140/kmを越すストレートでコーナーをついていき、6回10奪三振と好投を見せた。
先制は明治、2回の攻撃。一死一二塁から相手のミスで1点を挙げた。続く3回、先頭打者の小林(雄・政経2)がレフトの頭上を越す当たりで無死三塁とする。ここで期待のルーキー千田(営1)がセンターへ返し、1点追加。さらに5回、相手の失策により2点を追加すると4―0、と主導権を握る。
だが油断はできなかった。7回、岩田(慎)に代わって秦(商2)が登板。しかし制球が乱れ、早々と大越(政経1)にマウンドを託す。その後も成田(商1)、宮田(政経2)を投入するも、7、8、9回で一気に6失点。さらに攻撃では相手の継投策に太刀打ちできず、試合を返すことはできなかった。優勝を目前に、詰めの甘さが露呈された。
今大会、経験の浅い投手に課題が見られた反面、岩田(慎)の成長が大きな収穫となった。「秋に向けていい経験になった。夏を通してもうワンランクアップしたい」(岩田・慎)。今春、分業制が功を奏した投手陣。6本目の柱に、岩田(慎)が名乗りを挙げる。
また、小林(雄)の活躍も明るいニュースだ。走攻揃った小林(雄)の台頭で明治の機動力は倍増する。攻守共に即戦力となりうる若手選手の登場で、秋への期待はさらに膨らんだ。
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