
(3)松下享平

すべてはチームのために
主将として常にチームの勝利を優先し、100人を超える部員をまとめ上げてきた松下前主将(法4)。松下の主将としての功績は部内改革にある。部内の上下関係を改善することで下級生にも平等に練習の機会を与え、さらにトイレ掃除などの雑用も自ら行なった。主将としての姿勢はプレーにも表れる。松下のレギュラー定着は、4年の春季リーグ戦だが、打率143と低迷。結果は出せなくとも松下が明治の精神的支柱であるのに変わりはないが、チームを率いる立場として納得がいかなかった。夏合宿では監督からの特訓を受けフォームを改造、今まで以上にバットを振り込んだ。それは秋季リーグ戦で打率286と結果に表れ、終盤には一時首位打者に躍り出るなど主将としての意地を見せた。だがあくまで松下が目指すのは全員野球。要所であれば四死球やバントを選び、最後までチームの黒子役に徹した。
今春からは社会人野球・東邦ガスへ戦いの場を移す。引退後も明治の新グラウンドで現役部員とともに汗を流し、ユニフォームを真っ黒にする松下は言う。「まずは東邦ガスでレギュラーを取る」。社会人野球はプロ挑戦への最後の切符。「野球をここまで続けてきたからには、プロを最後まで目指したい」と目を輝かす。明治では主将としてチームを第一に戦ってきたが、今度は自身の本当の力が試される社会人野球の厳しい戦いが待っている。松下の挑戦は終わらない。
(1)球部を引退して現在の心境
現役時代はその日その日を必死にやるのが精一杯で迷惑かけっぱなしでしたから、とにかくほっとしています。でもまだ上で野球を続けることができるのでやってやるぞって感じです。
(2)大学野球生活で一番の思い出
引退した日です。チームには迷惑かけっぱなしで、僕が一番みんなに謝りたかったのに、みんなが本当にやさしい言葉をかけてくれて本当にこのチームでキャプテンをやらせてもらえてよかったなって思いました。
(3)今後の目標
東邦ガスに進むことが決まったので、1年目からレギュラーをとって先輩の宇津野さんを超えたいです。
(4)後輩たちへメッセージ
僕たちは優勝することができなかったので、とにかく優勝してください。それはもちろん自分たちのためでもあるけれど応援してくれる人たちへの恩返しにもなるので感謝の気持ちを持って勝ち続けて下さい。
(5)神宮で応援してくれた人たちへメッセージ
本当に熱いメッセージありがとうございました。そして優勝できなくてすみませんでした。でも明治の応援は六大学で一番熱く心強かったです。後輩たちも精一杯頑張ると思いますので、ご声援よろしくお願いいたします。本当にありがとうございました。
◆松下享平 まつしたきょうへい 法4 報徳学園高出 170cm・67kg 右/左 外野手
☆次回は今浪隆博(商4)です。ドラフト指名を受け、北海道日本ハムファイターズに入団した彼の今後に迫ります。
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