
(4)今浪隆博

華麗なる遊撃手
「無冠の帝王」というのは、まさに彼にふさわしい言葉だろう。
明治の遊撃手として活躍した今浪隆博(商4)。しかし大学野球人生において、今浪はベストナインなどのタイトルを獲得することはできなかった。
1年次から試合に出場し、秋季新人戦ではタイムリーを放ち優勝に貢献。早くもレギュラー入りが期待され、実現するのもそう遠い夢ではなかった。しかし翌年、明治が一場投手の活躍で優勝に沸く中、今浪には腰を痛めるという苦難が待ち受けていた。試合出場もできず、一気にレギュラー争いから脱落。1年間を棒に振ってしまった。続く3年次にはなんとか復帰を果たすも、なかなか良い結果に結びつくことはなかった。
迎えた最後の年。遅咲きではあったが、今浪は自身の才能をようやく開花させた。春季リーグ戦ではショートでスタメンに定着し、打率3割台をマーク。そして大学生活最後のシーズンとなる秋季リーグ戦では、岡崎(慶大)らとともに首位打者争いを繰り広げるまで上り詰めた。
引退後、今浪は社会人野球への道を全く考えず、野球人生を終えようとしていた。夢だったプロへの道は、ほぼ絶望的だと思われていたからだ。しかし、北海道日本ハムファイターズからのドラフト7位指名の知らせが舞い込んだ。彼自身、そして周囲の誰もが予想だにしない展開だった。こうして、今浪は本学では2年ぶりとなるプロ入りを果たした。舞台は変わり、今浪は新たな野球人生を歩き出す。バッティングセンスもさることながら、持ち前の華麗で天才的な守備力を武器にして、今度は神宮の観客にとどまらず、多くのファンを魅了してくれるにちがいない。
(1)野球部を引退して現在の心境
また野球をすることができて、毎日楽しいです。
(2)大学野球生活で一番の思い出
下級生のころの日々。つらいこともたくさんあったけど、それが自分の糧となっている。
(3)今後の目標
1軍に通用する実力をつけて活躍したい。
(4)後輩たちへメッセージ
Enjoy baseball!!楽しく野球をして下さい。
(5)神宮で応援してくれた人たちへメッセージ
感謝の気持ちでいっぱいです!これからもよろしくお願いします。
◆今浪隆博 いまなみたかひろ 商4 平安高出 175㎝・70㎏ 右/左 内野手
☆次回は清代渉平(営4)です。左のエースとして活躍した彼の今後に迫ります。
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