
(5)清代渉平

輝きを取り戻したエース
高校2年時に夏の甲子園で日本一を経験し、高校球界トップレベルの左腕として鳴り物入りで明治に入学した清代。だが、入学直後はケガに苦しみ、1年時のリーグ戦出場はゼロに終わった。清代が初めて神宮のマウンドに立ったのは2年春のリーグ戦。このとき清代は2勝1敗、防御率2.97と好成績を収める。主軸投手として明治の優勝に大きく貢献した。さらに秋のリーグ戦では4勝を挙げて、エースとしての地位を確立するとともに来季以降のさらなる成長が期待された。
3年春のリーグ戦で背負った背番号はエースナンバーである「11」。首脳陣からの大きな期待を受けて臨んだリーグ戦。しかし、気負ってしまったのだろうか。期待を裏切る結果となってしまう。春はわずか1勝、秋にはリーグ戦未勝利という屈辱を味わい、清代にとっては苦しい一年となった。
屈辱を晴らすため、そして最終学年として臨んだ昨春のリーグ戦。左腕エースの完全復活が望まれたが、ここでも0勝に終わる。だが、最後の秋季リーグ戦で清代は本来の実力を遺憾なく発揮した。昨年までの不調を忘れさせるかのように、要所で2年前の活躍をほうふつとさせる好投を披露。結局、規定投球回には届かなかったものの、最終戦の勝利を含む2勝を挙げて有終の美を飾った。卒業後はさらなるレベルアップのためにNTT東日本へ活躍の場を移す。明大野球部、神宮で学んだ多くのことを胸に社会人野球界でも清代の活躍が待ち望まれる。
(1)野球部を引退して現在の心境
自由な時間も増えましたが、また違う場所での野球がすぐ始まるのでそこで後れを取らないよう気を付けながら過ごしています。
(2)大学野球生活で一番の思い出
大学4年間いつも神宮のマウンドのことばかり考えていました。やはりあの場に立って、投げていたことが一番の思い出です。
(3)今後の目標
ほかの場で野球を続ける仲間より早く活躍して、もっと高いレベルを目指したいです。
(4)後輩たちへメッセージ
努力を惜しまず練習し、神宮で暴れて、明治を優勝させてください。
(5)神宮で応援してくれた人たちへメッセージ
4年間応援ありがとうございました。今年のチームは明治を優勝へ導いてくれるはずです。ぜひこれからも神宮に足を運んでいただき、野球部を応援してください。
◆清代渉平 きよしろしょうへい 営4 日大三高出 180cm・72kg 左/左 投手
☆次回は田沼俊秀(商4)です。いぶし銀として活躍した彼の今後に迫ります。
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