(6)田沼俊秀

1999.01.01
 「いぶし銀」まさにそんな言葉が似合うのが、この田沼だ。昨秋は1番打者として大活躍。打率は.333を記録し、ベストナインも獲得した。典型的な俊足の1番打者というわけではない。堅実なバッティングやバントなどが売りのバッターだ。守備もうまく、遊撃手・今浪との鉄壁の二遊間コンビは他大にとって恐怖だった。
 高校時代は無名で、明治に入学したほかの選手より知名度は劣っていた。入学後もなかなかレギュラーをつかむことはできなかったが、決してあきらめることなく、最終学年の昨季、ついにスタメンの座を獲得。その巧打と守備は明治に欠かせないものとなった。
 社会人になる来年からは軟式野球に挑戦する。舞台が変わっても田沼の野球への情熱が冷めることはない。

(1)野球部を引退して現在の心境
 4年間一緒に練習してきた仲間ともう野球ができない寂しさを一番に感じています。
(2)大学野球生活で一番の思い出
 秋のリーグ戦の法政との最終戦。明治で野球ができてよかったと思える試合でした。
(3)今後の目標
 実業軟式で全国大会出場。
(4)後輩たちへメッセージ
 勝って喜びの涙を流してください。
(5)神宮で応援してくれた人たちへメッセージ
 神宮で戦ってくれた最高の仲間だと思っています。どんな場面でも声を嗄らし応援してくださった皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。今までありがとうございました。そしてこれからも明大野球部をよろしくお願いします。

◆田沼俊秀 たぬまとしひで 商4 太田市立商高出 178cm・67kg  右/右 内野手

☆今回で連載企画「球道夢限」は終了させていただきます。取材に協力してくださった硬式野球部の関係者並びに6選手には厚く御礼申し上げます。

※レギュラー連載は今回で終了となりますが、来月中に番外編を更新する予定です。どうぞお楽しみに。