(5)水田裕 自分らしいピッチングで秋を制す

1999.01.01
(5)水田裕 自分らしいピッチングで秋を制す
 4本柱の、最後に登場するのは水田(文4)。「優勝できず、悔しかった」と、最後の春季を振り返った。水田は初戦となる東大1回戦に先発し、8回途中までノーヒットに抑え、17奪三振と好投。4本柱のエースとして、好スタートを切った。しかし、終わってみれば6試合登板中、勝利投手となったのは対東大1回戦、立大1回戦のわずか2回のみ。投手成績も総合7位に終わった。中でも、対早稲田2回戦で水田は1イニングも投げられず降板。「本当に大事な試合で、自分のピッチングができなかった」。4投手全員が登板したにもかかわらず早稲田に完敗したこの1戦は、悔しさが残る忘れられない試合となった。

「全体的にレベルアップを図りたい」。これから待ち受ける高森合宿が、秋につながる重要なものとなってくるのは必至だ。「秋は優勝したい。チームの勝利に貢献できればいい」。また、完敗を喫した早稲田戦に関しては「意識している」と登板への意欲をみせている。

 最後の夏、どこまで成長できるか。そして自分らしくマイペースに、悔いのないピッチングをして優勝でラストシーズンを飾ることができるのか。水田の活躍を願ってやまない。

◆水田裕 みずたひろし 文4 愛知啓成高出 177㎝・73㎏ 右/右 投手

※今回で連載「4Victories~勝利のために~」は終了させていただきます。