
(1)最小ルーキー、足の速さはピカイチ 山口将司

(1)最小ルーキー、足の速さはピカイチ 山口将司
埼玉県の強豪・春日部共栄高から明治へ進学した山口将司(政経1)。春季リーグ戦では自慢の足で1年生ながらベンチ入りし、対東大1回戦では代走で出場してルーキーの中では最も早く神宮デビューを果たした。「最初は緊張したけれど、2、3球で雰囲気にも慣れた。ほかの1年生が経験できなかったことができたのは収穫」。リーグ戦終了後に1・2年生のみで行われる新人戦では、2試合で三塁打を含む4打数3安打2打点2盗塁の大活躍に「自分のプレーをするように心掛けて、思うような結果も出せたので自信になった」という。
山口にはあこがれている選手がいる。阪神タイガースのレッドスター・赤星憲広選手だ。なぜなら「自分と同じでそれほど体格はよくなくても、足を生かして活躍している」から。ポジションは違えども、身長160cm、体重62kgと部内では最も小柄で足を武器とする山口にとって、身長が同じ160cm台で7月31日現在リーグトップの16盗塁を数える赤い彗星(すいせい)の存在は大きい。小さくたって野球はできる。それを体現する赤星選手は、もっと上、そしてプロを目指す原動力となっているのだろう。
また、もともと右利きの山口は現在、自らの長所である俊足をさらに生かすために左打ちの練習をしている。「練習を始めて1カ月くらいだがだいぶ慣れてきた。秋までにはメンバーに入れるよう、左打ちを完璧にしてどんな投手にも対応できるようになりたい」。この夏を越えて一回りも二回りも成長した紫紺の一番星が、秋の神宮の杜で縦横無尽に駆け回る。
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