
(3)投手として悔いなく 久米勇紀

優勝して良い形で最後の神宮を終えたいというのは、4年生ならば誰しもが意識することだろう。最後のシーズンを直前に控える、久米(農4)もその1人だ。
8月に行われたプレ五輪を終え、北京から帰国した現在の久米はオープン戦にも登板し好投をみせ、リーグ戦に向けての準備は順調だ。自らの課題としている下半身強化のためにグラウンドのポール間の走り込みをするなど、この夏の間にランニングを多めに繰り返し、短い距離もスピードを意識して取り組んだ。
「先発として出たい。自信はある」。春季リーグ戦で抑えとして度々登板し、1球の重みを知ったという久米。目標とする通算10勝達成まではあと4勝残っている。秋では先発投手としての登板に期待したいところだ。しかし、チームの勝利に貢献することも忘れてはいない。
「試合に勝った時の喜びがデカイ」と投手の魅力を語った久米。きっと、優勝の瞬間の喜びはより格別なものになるだろう。悔いを残さないため、そしてプロへの弾みをつけるためにも、最後のシーズンは有終の美を飾って欲しい。
◆久米勇紀 くめゆうき 農4 桐生一高出 177㎝・73㎏ 右/右 投手
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