
伝統の一戦開催 痛み分けで両校優勝/第64回明立定期戦
AGFフィールドで開催された伝統の対戦は両校譲らずドローで試合を終えた。前半6分に先制をする。後半に失点してからは追加点を狙い、攻めたが得点には結びつかなかった。
「アミノバイタル®️」カップでの敗戦からの2週間は「学年に関係なくいい選手が出る競争」(栗田大輔監督)。多久島が3バックの一角としてトップチーム初出場初先発をするなどメンバーには1年生が多く名を連ねた。試合は序盤から明大が積極的にプレスを仕掛ける。6分にカウンターの場面で、阿部からのパスを熊取谷が流し込み先制に成功。しかしその後は相手がボールを保持する展開に。多数のシュートを浴びるも上林の好セーブや井上の統率力が光り、相手にゴールラインを割らせることなくリードしたまま前半を折り返した。
(写真:トップチーム初出場を果たした多久島)
1—0で迎えた後半。流れは相手ペースのままだった。「後半になって守備が軽くなって、ファールが多くなった」(多久島)。57分にはFK(フリーキック)から相手にこぼれ球を詰められ痛い失点。ゲームは振り出しに戻った。その後、勝ち越しを狙う明大は選手を6人交代。4ー3ー3にフォーメーションを変更し、ゴールへ迫った。ワンツーで相手を崩し、中村と島野が狙い澄ましたシュートを連続で放つも、どちらもポストに嫌われる。「何本もチャンスがあった中で決めきれないのは課題」(熊取谷)。数多くの決定機を演出するも得点は生まれずに、引き分けで終了のホイッスル。今年度は両校優勝という形で伝統ある試合は幕を閉じた。
(写真:試合終了後挨拶をする井上主将)
「アミノバイタル®」カップでは初戦敗退と辛酸をなめた明大。だが関東大学1部リーグ戦では3連勝を果たし6位に浮上。順位を着実に上げて全日本大学選手権の出場圏内まで迫っている。次戦は昇格組ながら2位と好調の日大。ここで優勝争いを展開する日大から勝ち点3を奪うことの重要性は言うまでもない。劇的な逆転優勝へのまず一歩へ。上位争いに加わるためにも相手をたたき、弾みをつけたい。
[石田聖]
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