球春到来! 今年初の公式戦をコールド快勝で初戦突破/関東地区大学選手権

2024.03.12

  新体制となり初めて臨んだ公式戦。芝浦工大を相手に打線は6安打6盗塁14得点を挙げた。また投手陣は3人の継投で5回無安打無得点を達成するなど相手打線を圧倒し、次戦へと駒を進めた。

 

◆3・11~24 関東地区大学選手権(早大東伏見グラウンド他)

▼3・11 1回戦 対芝浦工大戦(あきる野市民球場)

○明大14―0芝浦工大 

※大会規定により5回コールド

 

 明大は1回表に先頭から2者連続で四球を選ぶと、けん制悪送球が絡み無死一、三塁の好機を迎える。宇津木一朗外野手(営3=川越東)への2球目を相手投手が暴投、その後二死から遊野選でこの回2点を先制する。2回表は四球や相手の失策で走者をため、4番に座った田村陽大内野手(農3=花巻東)が打席へ。「初回表の好機で三振してしまったので次はつなごうと思い、打ちにいった」と2点適時三塁打を放つなど一挙に4得点。5回表にも二者連続の押し出し四球などで得点を重ね、大きくリードを広げた。

 

 先発は森慎之介投手(政経2=佼成学園)。「相手を意識することなく、キャッチャーミットをめがけて投げるようにした」と3回2奪三振と抑え込んだ。2番手の小磯孝平投手(政経2=日大二)、続く松浦寿和投手(法3=明大中野八王子)らもそれぞれ1奪三振を挙げる完璧な投球で上々の仕上がりを見せた。

 

 投打のかみ合った試合を見せた明大。吉原瑠人主将(法3=仙台育英)は「初の公式戦ということもあるので、今後はもう少し打てるようにしたい。ただ守備と走塁がしっかりとできていたことは収穫」と試合を振り返った。目標の優勝へまず一歩近づいた。次戦も手堅く勝利をつかみにいく。

 

[阿部倖明]

 

試合後のコメント

吉原

――試合で何か意識したことはありますか。

 「去年からずっと課題だった『守備』と『走塁』を意識しています。攻撃に関してはその日によっていい日と悪い日があるので、しょうがないと思います。なので守備と走塁は徹底して、それらが崩れなければいいリズムとなり攻撃に生かせるので、準備と確認はしっかりやっていきました」

 

――リード面ではいかがでしたか。

 「投手にはとにかくまっすぐで強くいくこと、ストライク先行しようと伝えました。投手陣は冬に走り込みなどのトレーニングを多めに行ってきたので、その成果は出ていたのかと思います」

 

相川幸太郎内野手(政経3=昭和)

――金澤永輝前主将(法4=花巻東)と同じ遊撃を守っていますがプレッシャーなどはありますか。

 「少し壁は高いですが『自分にできることをやる』『そこまで意識しすぎない』と考えてやっています」

 

――次戦以降への意気込みをお願いします。

 「相手関係なく、自分たちがこれまでやってきたことを出すっていうのを意識しながら戦っていきます」

 

田村

――今年度はどのようなシーズンにしていきたいですか。

 「もう最終年となるので、まずこの大会優勝して、(東京六大学)春季リーグ戦も優勝。そして全日本大学選手権も優勝し、全部優勝で締めくくりたいと思います」

 

――狙ったところに制球できたという感覚はありましたか。

 「ストレートはできたと思います。ただ変化球の制球はいまいちだったので、そこは課題だと思います」

 

――今日の投球全体を振り返るといかがでしたか。

 「70点です。やはり変化球がうまく操れなかったのが気になりました。しっかりとストレートだけでなく変化球でもカウントを取れるようにしたいです」