
攻撃の糸口つかめず完封負け/春季オープン戦

社会人の強豪・セガサミーとの対戦。先発した浅利太門投手(商4=興国)が2回表に連打で失点を喫し、これが決勝点となった。後続の投手陣は打者をほぼ完璧に抑え、レギュラー争いに名乗りをあげる。一方の打線はセガサミーの投手陣を前にわずか3安打と苦しんだ。
開幕投手筆頭候補の浅利がオープン戦初登板。最速152キロをマークしたが制球にはやや苦しんだ。2回表に四球で走者を出すと続く打者に安打を許し、さらに守りのミスも絡んだ二塁打を浴び1点を献上した。浅利は「前半はゾーン内で勝負ができていたが、ランナーが出てから焦りや力みを含め、フォームが崩れてしまった」と振り返り、自身の投球は「20点」と苦笑いした。後半に登板した投手陣はセガサミー打線をゼロに封じる。なかでも毛利海大投手(情コミ3=福岡大大濠)は直球変化球ともにさえ渡り、開幕メンバー入りへ大きなアピールとなった。
対する野手陣は、山内陽太郎外野手(法4=米子東)、加藤巧也内野手(商4=大阪桐蔭)が安打を放った。6回裏には飯森太慈外野手(政経4=佼成学園)が持ち前の足を生かした内野安打で好機を演出。続く打者も出塁し無死1、2塁と絶好のチャンスを作るも、後続が倒れ得点には至らなかった。
課題の多い試合にはなったものの、春季リーグ戦の初戦は4月20日と、1ヶ月以上の時間を残している。ここからどのように各選手が調整を重ね、状態を上げていくのかこそが注目すべき点であることは間違いない。
[橘里多]
試合後のコメント
浅利
――ご自身の状態はいかがですか。
「ケガとかもないですし、体の調子自体は良いので、あとはピッチングの内容ですね」
――現時点での課題を教えてください。
「いいボールと悪いボールとの差というか、フォームにばらつきがあるので、いい投げ方を長いイニング続けられるように改善していきたいです」
毛利
――現状の仕上がりはいかがですか。
「オープン戦開幕の試合に先発で投げさせてもらったのですが、3回にもたつく場面があり2失点してしまっていたので、そことテンポの修正はできていたかなと思います」
――社会人のトップレベル相手に内角の直球を意識的に使っていました。
「粘られた時もしっかり真っ直ぐでインコースを突いて、もうひとつ力があれば多分三振取れるんですが、詰まらせることができたのは成長かなと思います」
関連記事
RELATED ENTRIES