チーム全員で奮闘! 悔しさを糧に成長を遂げる/秋季リーグ戦総括

 昨年度から開催形式の一部変更を経て開催された関東大学1部リーグ戦(以下、リーグ戦)。明大は初戦の1勝目以降、惜敗が続いたが1次リーグ終盤に3連勝を飾る。目標としていた上位リーグには届かなかったものの、最終成績では下位リーグで3位と大奮闘。チームとしての成長を確実に感じる大会となった。

 

 昨年度から開催形式の変わったリーグ戦。1次リーグ戦の結果により2次リーグから上位、下位リーグに分かれてしまうため、1次リーグの重要性が増す形となっていた。初戦の早大戦では見事勝利を収めて好発進の兆しが見えたものの、その後まさかの9連敗を喫してしまう。4戦目の筑波大戦では、第2QでPG平松克樹(情コミ3=福岡大大濠)の得点で勢いづき、失点も1桁に抑え前半6点のリードで折り返す。しかし、第4Q途中で逆転を許してしまい、その後は食らいつく展開に。延長戦にまで持ち込み接戦を繰り広げたが、5点及ばずの形で勝利を逃してしまった。その後もあと一歩のところで勝利を逃す試合が続き、調子がなかなか上がらない。しかし、連敗の流れが立ち切れる。12戦目の江戸川大戦は、第1QでSF武藤俊太朗(政経1=開志国際)の3Pシュートからの連続得点で流れにのる。第2Qで逆転を許してしまうものの、後半は試合が激しくなり一進一退の攻防戦に。1点差で迎えた試合終盤、平松のフリースローで勝利を収め、リーグ戦2勝目を飾った。悔しさから得た糧がここで生かされ、続く拓大、神大にも白星を挙げる。1次リーグのラストを3連勝で終え、実力を遺憾なく発揮した。

 

 全勝を掲げて臨んだ2次リーグ。1次リーグ終盤から試合出場が見られたPF鬼澤伸太朗(国際1=福岡大大濠)、PG森田稀羅(営1=北陸学院)やPF塚田大聖(政経1=土浦日大)らルーキーの活躍が目立ち、明大のチームの厚さを見せる。2次リーグ4戦目の山梨学大戦では、攻守ともに明大は絶好調だった。1次リーグでは13点差で負けてしまった相手だが、第2Qでは失点6点と1桁に抑えるディフェンスを発揮。相手エースを抑え、チャンスを量産した。下級生も積極的に攻撃に絡み、オフェンスで33得点をあげると完全に流れを掌握する。リードを保ち、迎えた第4Q。相手の怒涛(どとう)の3Pシュートに点差を詰められるが、しっかりとシュートチェックで対応。18点差で勝利を収め、見事リベンジを果たす。2次リーグで目標とした全勝はかなわなかったものの、チームの強さを見せつけた。

 

 惜敗が続いた中でも決してめげずに戦い続けた。最終成績は下位リーグで3位、1部リーグ全体の中では10位となった。それぞれの試合で見つけた課題を一つずつクリアしていき、チームとして成長を遂げることができた本大会。ルーキーの活躍も見られ、明大の今後にますますの期待がかかる。これからも歩みを止めず、成長し続ける姿を見せるに違いない。

 

[中川美怜]