
全カレベスト8 センターコートはお預け/全日本大学選手権
全日本大学選手権(以下、全カレ)準々決勝では順大と対戦。守備のいい順大に対応し切れず第1、2セットを落としてしまう。第3セットではワンタッチの回数が増え、そこから切り返して得点することも増えた。怒涛(どとう)の追い上げを見せるも逆転はかなわず、準々決勝敗退となった。
◆11・28~12・3 全日本大学選手権(大田区総合体育館他)
▼12・1 順大戦(立川市泉市民体育館)
明大0{17―25、18―25、23―25}3順大〇
<スターティングメンバー>(ローテンション順)
OH佐々木駿(商2=土浦日大)、MB黒澤孝太(政経2=明大中野)、OP坂本雄大(政経3=市立尼崎)、OH岡本知也(政経3=五所川原工)、MB金田晃太朗(政経3=駿台学園)、S近藤蘭丸(文2=東福岡)、Li武田大周主将(政経4=松本国際)
第3セット
黒澤⇄山田美雄(政経2=東福岡)
ベスト4を懸けた準々決勝の相手は、関東大学秋季リーグ戦ではストレート負けを喫した順大。序盤から高い守備力を持つ順大に何度もスパイクを拾われてしまい、簡単には得点できない状況が続く。中盤の5連続失点から悪い流れを断ち切れず、主導権を握り切れないままセットを献上した。続く第2セットでは金田のクイックを中心に攻め込み、逆転を試みる。しかし序盤につけられたリードを詰められず、このセットも落とした。
後がなくなった第3セット。だんだんワンタッチの回数が増え、順大の強烈なスパイクを拾うことが多くなった。ブロックの上から打たれることの多かったスパイクにも適応し始め、序盤はサイドアウトを取り合う展開に。「知也さん(岡本)からトスを持ってこいと言われた。自分も信頼してブロックにつかれてもいいから決めてほしいという思いで上げた」(近藤)。セット終盤、エース・岡本に本数が集まる。金田を囮にした岡本のパイプ攻撃が決まり、14-18に。その後前嶋悠仁(法2=日本航空)がピンチサーバーとして起用され、金田と岡本のブロックで順大のエース・花村和哉(順大)をシャットアウトすると一挙5点を獲得し19-19と同点に引き戻した。
そこからブレークを許し、21―24と順大のマッチポイントに。第4セットからコートに入った山田と近藤がブロックポイントを生む。何度も攻め続け、最後は山田がダイレクトを決め次のラリーも制した。しかしいまだ相手のマッチポイント。大きく弾いた順大のスパイクを武田がベンチに倒れ込みながら上げる。最後の1点まで勝利を諦めず、選手全員が必死にボールをつないだが、惜しくも得点にはつながらず。明大は準々決勝敗退となり、センターコートは来年度にお預けとなった。
スタメンの大半が3年生以下で構成される明大。大会中、選手たちは繰り返し「4年生のために勝ちたい」「4年生のために最後は気持ちで」と口にしていた。勝利にかける思いがプレーに表れることも多くあり、復帰後わずかでベンチにいた工藤有史(政経4=清風)は「勝って終わりたかったが、大周(武田)と1~3年生が最後の1点を必死に頑張ってくれたのを見て満足した。僕としては悔いなく終われた」と振り返った。来年度こそは日本一へ。頂への挑戦がまた始まる。
[上原朋子]
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