19安打10得点! 猛攻実り勝利/夏季オープン戦

2023.09.02

 前日の不安はなんのその、打撃陣のバットが火を噴いた。上田希由翔主将(国際4=愛産大三河)、宗山塁内野手(商3=広陵)が猛打賞の活躍。投手陣は一度逆転を許すも粘りのピッチングが光り、8回裏のビッグイニングを呼んだ。明大が乱打戦を制し、日本製鉄鹿島に勝利した。

 


 先発したのは千葉汐凱投手(営3=千葉黎明)。初回、いきなり3連打で失点を喫する苦しい立ち上がりになったが、その裏にすぐさま反撃を開始する。今季も安定した打撃に期待のかかる飯森太慈外野手(政経3=佼成学園)が左前打で出塁すると、足を生かして盗塁を決めチャンスを演出。上田が好機を逃さず適時打を放ち、すぐさま同点に追いついた。

 千葉は5回を投げ7安打を浴びるも、要所をきちんと締める投球で2失点に抑えマウンドを降りた。「リズムよく、打者にいい流れを渡すようなピッチングを心がけた」というその投球に応えるように、4回裏には内海優太外野手(商1=広陵)が二塁打を放ちその後犠飛で生還。5回裏には宗山の完璧な打球がフェンスを越える。3ボールから甘く入った球を逃さず、一時勝ち越しとなる2点本塁打を放ち状態の良さを伺わせた。

 

 序盤は相手先発・金城怜於の前にいささか苦しめられていた明大だが、救援投手を攻略する展開が待っていた。2点ビハインドで迎えた8回裏、先頭打者の横山陽樹捕手(情コミ3=作新学院)が本塁打を放つと、これを起点に打線に火がついた。2死一、二塁で打席に入った宗山は、交代した相手投手・佐田健介の初球を強く弾き返す適時三塁打。打順が一巡し、再び下位打線に回るも勢いは止まらなかった。八谷晟歩内野手(政経1=浦和学院)、福原聖矢捕手(国際1=東海大菅生)の1年生コンビが共に安打を放つなど、7者連続出塁、打者12人の猛攻。一挙6点を挙げて試合をひっくり返し、大きく差を離した明大がそのまま勝利を飾った。

 

 波に乗れば止まらない明大打線の恐ろしさを改めて知る試合となった。若手の台頭も目立ち、チームの活気も感じられる。リーグ戦に向け、あす最後のオープン戦に挑む。

 

[橘里多]

 


試合後のコメント

千葉

――今日の投球を振り返っていかがですか。

 「チームで初回の守りを課題に挙げている中で、点数取られたのは、自分の反省点かなと思います」

 

――逆転勝ちでした。チームにとってどんな意味があると思いますか。

 「投手陣が今日少し情けない形になってしまいましたが、それをカバーしてくれる野手がいるので、もっと抑えたいなと。ピッチャーが0で抑えれば負けることはないので、ピッチャーとしては無失点を目標にしたいです」

 

内海

――4回裏の二塁打を振り返っていただけますか。

「2ストライクと追い込まれてから、打ち急がずに最後のフルカウントまで持っていって、あのような打席になったので、結果的に粘れたことがよかったかなと思います」

 

――秋季リーグの目標をお願いします。

「4連覇が目標なので、4連覇できるようにチームが一丸となって。いいところで自分が一本打てたらいいなって思いです」