
侍ジャパン壮行試合に上田希、蒔田、宗山が出場/侍ジャパンU-18壮行試合

第31回WBSC U-18ワールドカップに出場する侍ジャパンU-18の壮行試合として、大学日本代表が高校日本代表と対戦した。大学日本代表では明大から上田希由翔主将(国際4=愛産大三河)、蒔田稔投手(商4=九州学院)、宗山塁内野手(商3=広陵)の3名が出場。試合は8―0で大学日本代表が勝利し、大学生の威厳を見せつける結果となった。
野手陣の主役は代表の舞台でも〝MU砲〟だ。特に上田希の活躍は今日のMVPと言ってもいい。4回裏に迎えた第2打席は1死から右前安打を放ち、すかさず盗塁も成功。攻撃の起点となると、進藤勇也選手(上武大)も続き、渡部聖弥選手(大商大)の犠飛で先制のホームを踏んだ。さらに一度流れに乗った上田希のバットは止まらない。続く第3打席は初球を完璧に捉えて、白球を右翼スタンドへ。「想定していた通りの直球が来たので、迷いなく振り抜けた」。高校生には考えられないであろう当たりの2点本塁打を放った。宗山も5打数3安打猛打賞と3番打者の役割を果たしつつ、持ち前の華麗な守備で何度も投手を助けた。この2人の活躍も相まって大学代表は15安打8得点とまさに高校代表を圧倒した。
投手陣も高校生相手に全くスキを見せなかった。明大から出場の蒔田は8回表から登板。宗山の好守に助けられながら、しっかり1イニングを無失点で後ろにつないだ。投手陣全体も先発の下村海翔選手(青学大)から9人に及ぶ完封リレーで高校代表に攻撃の糸口すらつかませなかった。中でも5回表に登板した細野晴希選手(東洋大)は最速158キロを記録し、二つの三振を奪う圧巻の投球。大勢の観客が球速表示に注目し、どよめく様子は異色の光景だった。
春季リーグ戦後、今試合には出場できなかった村田賢一投手(商4=春日部共栄)を含めた4人は日の丸を背負いプレーする貴重な経験を積んできた。まもなく開幕を迎える東京六大学秋季リーグ戦でどのような姿を見せてくれるのか。今から勝負の秋が楽しみだ。
[中村謙吾]
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