
延長に勝ち越され逆転負け まさかの初戦敗退/「アミノバイタル®」カップ
今夏に開催される総理大臣杯全日本大学トーナメントの予選を兼ねた今大会。初戦は城西大との一戦になった。中村の先制点でリードするも後半終了間際に同点を許し、試合は延長戦に突入。107分に追加点を決められるとそのまま試合終了の笛が鳴り響き、悔しさを残して今大会は幕を閉じた。
絶対に負けられない初戦。前半を0-0で終えて迎えた後半は、ボールを保持するシーンこそ多く見られたものの、なかなか決定機を作り出すことが出来なかった。しかし81分、明大にチャンスが巡ってくる。相手のこぼれ球を奪った明大はそのまま一気に駆け上がり、中村が左隅に押し込み待望の先制点。「試合自体はボールも支配できていたのであとはゴール前の精度だけだった」(中村)。このまま明大のペースで勝ち切るかと思われたが、相手も諦めてはいなかった。終了間際の89分。セットプレーからの失点で追いつかれてしまい、勝負の行方は延長戦に委ねられた。
(写真:ゴールを決めた中村)
延長戦に入ってからも互角の戦いが続く。流れが変わったのは延長後半の107分。またしてもセットプレーだった。ロングパスからゴール前に来たボールを相手は逃さなかった。相手のヘディングシュートを阻もうとしたその一瞬のスキに、左サイドのスペースから押し込まれ再び失点。「誰も集中してないわけではなかったが、そこでやられるということはやっぱり何かが足りない」(井上主将)。逆転された後も諦めずにゴールに向かったが、そのまま得点が動くことはなく試合は終了。昨年度、あと一歩で優勝を逃した無念を晴らしたい本大会だっただけに悔しい敗戦となった。
(写真:3試合ぶりの出場となった井上)
優勝までこれからという初戦でまさかの敗北、そしてトーナメント敗退となってしまった明大。「全てを払拭(ふっしょく)するぐらい鍛えてかないと、みんなの将来は見えてこない」(栗田大輔監督)。「もう一度足元を見て、一歩一歩やっていくしかない」(井上)。今回の敗北で味わった屈辱を胸に、次に行われる関東大学サッカー1部リーグ戦の日大戦では明大のサッカーを見せてくれることを期待したい。
[下元天花]
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