
春季新人戦連覇! 慶大相手に接戦制す/春季木村杯新人戦
2回戦で法大相手に勝利し、決勝に駒を進めた明大。序盤は順調に得点を重ねるも、中盤から慶大の追い上げにあい、リードを許す展開となる。しかし、前國藤海斗外野手(政経2=明大中野)が2点本塁打を放ちすぐさま逆転に成功。その後はリリーフ陣が1点のリードを守り切り、新人戦優勝を果たした。
◆5・20~5・28 春季木村杯新人戦(早大東伏見グラウンド他)
▼5・28 決勝戦(早大東伏見グラウンド)
〇明大6-5慶大
決勝戦 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
慶大 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
1 |
3 |
0 |
0 |
5 |
明大 |
1 |
1 |
2 |
0 |
0 |
0 |
2 |
0 |
× |
6 |
序盤は明大が優位に試合を展開していった。初回1番の前國藤が四球で出塁。盗塁した際に相手の失策を誘い、無死三塁の好機をつくると3番・指名打者の鈴木朝陽内野手(法1=三重)の二ゴロの間に1点を先制する。2回裏には早川恭平内野手(政経2=金沢)が本塁打を放ち、3回裏には1死一、三塁から中村立希捕手(営1=明大中野八王子)がスクイズを決め、2死二塁から福本真士外野手(営2=明大中野八王子)が適時二塁打を放つなど追加点を奪っていく。先発の佐藤克哉投手(政経2=小山台)は制球に苦しみながらも要所を抑える投球で3回を1失点にまとめ、3点リードの状態でリリーフに託す。終始明大のペースで試合が進むと思われた。
しかし、中盤以降慶大打線の反撃にあう。6回表に本塁打を浴び、点差は2点に。7回表には2死からセーフティーバントでの出塁を許すと相手打線の勢いを止められず、四球も絡み一挙に3点を失い、逆転を許してしまう。
「どうしても勝ちたいという気持ちが自分も含め、全員に見えた」(前國藤)。追う展開となった7回裏、先頭の早川が死球で出塁。途中出場の亘翔大郎捕手(理工1=大分上野丘)が犠打を成功させ、続く福本の右飛の間に走者が進塁し2死三塁となる。この場面で打順が回ってきたのは、今大会絶好調の前國藤。「何としても打ちたいと思った」と振りぬいた打球は逆転となる2点本塁打に。そして1点をリードした状態で迎えた9回表、小磯孝平投手(政経2=日大二)が優勝の懸かったマウンドを託された。「とても緊張しましたが、バック(仲間)を信じて投げました」(小磯)。1死から内野安打を許すも最後は空三振に打ち取り試合終了。決勝戦を白星で飾った。
「昨年、先輩たちが春(新人戦)優勝してくれたので、連覇できたのがすごくうれしい」(山田聖和主将・農2=東海大菅生)。連覇達成で得た収穫を武器に、秋季リーグでの新戦力の台頭に期待がかかる。
[堀口心遥]
試合後のコメント
山田
――新人戦を通じて得た収穫はありますか。
「リーグ戦であまり2年生が出ていなかったが、(チームを)引っ張る力があったのが、リーグ戦でも生かされたらいいと思いました」
――秋リーグに向けて意気込みをお願いします。
「春リーグと新人戦で(活躍が)少なかったので、課題をつぶしていけたらと思います」
小磯
――今日の試合を振り返っていかがですか。
「終盤シーソーゲームで、最後ホームランが出て勝っている場面で投げられたのでそこが野手に感謝したいというのと、投手もしっかり繋いでくれたのでみんなに感謝です」
――新人戦を通じての課題はありますか。
「投手の投げる力以外のところ、けん制とかカバーとかにまだスキがあったので、そういったところももう1回しっかり(練習)して次のリーグ戦につなげたいと思います」
前國藤
――優勝が決まりました。今の気持ちを教えてください。
「この代で野球をするのは春の新人戦が初めてだったので、何としても優勝したいという思いの中で、優勝することができてとても嬉しいです」
――今大会のチームの雰囲気はどうでしたか。
「チーム全体の雰囲気がとてもよくて、負けているときでも勝っているときでも絶えず声が出ていて、本当にいいチームだなと思いました」
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