攻守に精彩欠く 早大に完封負け/東京六大学春季リーグ戦
優勝の可能性がなくなった中で臨んだ早大との1回戦。雨が降る中でエラーや暴投が重なり、打線は2度の満塁の好機であと一本が出ず。相手先発に完封を許し、全日本選手権予選会(以下、全日本予選)への自力進出の可能性も消滅した。
◆4・1~5・21 東京六大学春季リーグ戦(早大東伏見グラウンド他)
▼5・13 対早大1回戦(早大東伏見グラウンド)
明大0―6早大〇
早大戦 |
1 |
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3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
明大 |
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0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
早大 |
0 |
3 |
0 |
0 |
3 |
0 |
0 |
0 |
× |
6 |
先発の笹川健太郎投手(文4=明大中野八王子)は制球が定まらず三つの四球を与えるなど、2回3失点で降板。2番手には久木田斗馬投手(法4=明大中野八王子)が登板。「ストライク先行で投げられたのと、変化球を低めに集めて打たせることができた」(久木田)。2イニングを投げ無失点、4回裏は3者凡退に抑えた。
試合が落ち着いてきた中で、明大は5回表に勝負に出た。1死一、三塁の好機で打席には村上洋人外野手(営4=山手学院)。すると1ボールからの2球目でバットを寝かし、スクイズを敢行。しかしボールは雨でぬかるんだグラウンド上で相手捕手の近くに止まり、三塁ランナーはタッチアウト。次の打者は四球を選び、続く打者は3番の金澤永輝主将(法4=花巻東)。5球目を打つもファーストゴロに倒れ、ベンチへ引き下がる際に悔しそうな表情を見せた。その裏、マウンドには伊井颯也投手(商4=明大中野)が上がるも、守備の乱れや自身の暴投が絡み、3失点を喫した。その後も好機をつくり、反撃に転じたい明大であったがあと一本が出ず、相手先発に完封を許した。
「この試合を落としたら全日本はないと分かっていたので、なんとしても勝ちにいこうと話した」(久木田)。しかし結果は完封負けとなり、チームは3連敗。全日本への自力進出はできなくなった。ただ、投手陣が打たれたヒットは6本と多くない。森本琢己捕手(政経4=明大中野)も「みんな頑張って投げてくれた。投手陣には次の試合も思い切って投げてほしい」と次戦へ意気込む。勝ち点獲得のため、まずは14日の試合に勝利し、3回戦に持ち込みたい。
[北原慶也]
試合後のコメント
森本
――相手先発についていかがでしたか。
「グランドコンディションが悪い中で、マウンドさばきは相手の方が全然うまくて、球の強さもそうですけど、一枚上手だったのかなと思いました」
――試合にはどのような気持ちで臨みましたか。
「前の法大戦で僕の守備のミスで失点をしてしまったので、絶対にミスをしないようにしたかったんですけど、今回もパスボールをして、一球に懸ける思いが少し足りていなかったと思いました」
久木田
――今日の試合全体を振り返っていかがでしたか。
「好機でどうしてもあと一本が出なかったし、逆にピンチをみんなで抑えられなかったことが今日の全てだと思います」
――次戦への意気込みをお願いします。
「全日本がもう自力ではいけないので、勝ち点だけでも取れるように頑張りたいです」
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