接戦制せず法大に惜敗 優勝の可能性消滅/東京六大学春季リーグ戦

2023.05.13

 法大1回戦で敗戦し、優勝に向けて崖っぷちに立たされた明大。2点ビハインドの9回裏、打線が粘りを見せ、1点を返したもののあと一本が出ず。痛恨の連敗で勝ち点を落とし、春季リーグ戦優勝の可能性がなくなった。

 

◆4・1~5・21 東京六大学春季リーグ戦(早大東伏見グラウンド他)

▼5・10 対法大2回戦(スリーボンドベースボールパーク上柚木)

 明大3-4法大○

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 先発・近藤吏矩投手(営3=札幌一)は、3回表までに法大に2点を奪われるも、その後は崩れることなく無失点。「最近ずっと調子良くなかったが、ようやくそれなりの投球ができた」(近藤)と、粘りの投球で5回2失点にまとめた。両校なかなか追加点を奪えない展開の中、7回表に試合が動いた。小磯孝平投手(政経2=日大二)が先頭打者に四球を与えると、その後代わった松浦寿和投手(法3=明大中野八王子)も勢いづいた法大打線を止められず、2点を献上。それでも、2死一、二塁からマウンドに上がった上井健太朗投手(農4=札幌一)が追加点は許さず、3点差で味方の反撃に託した。

 

 打線は1点を先制された直後の2回裏、近藤が左翼線に適時打を放ち同点とする。しかしその後は6回裏まで毎回走者を出すも、好機であと一本が出ず得点にはつながらなかった。法大に2点を追加された直後の7回裏に1点を返し、2-4で9回裏を迎える。1死から安藤朗内野手(政経3=日大二)が四球で出塁すると、2死三塁から4番・宇津木一朗内野手(営3=川越東)が適時打を放ち、1点差に。その後さらに四球で走者を出し、2死一、二塁と一打サヨナラの好機をつくる。しかし、代打・内田昂希外野手(政経3=明大中野)が投ゴロに倒れゲームセット。接戦をモノにすることはできなかった。

 

 今試合の敗戦で、法大に勝ち点を献上し、春季リーグ戦優勝の可能性がなくなった。それでも全日本学生選手権予選会への出場権が与えられる2位の可能性は残されている。2位を目指すためには、早大、立大から勝ち点を奪うことが必須条件だ。「本当にどんな形でも泥臭く勝ちにいきたい」(金澤永輝主将・法4=花巻東)。次こそこの逆境を力に変え、明大の底力を見せつける。

 

[佐野悠太]

 

試合後のコメント

金澤

――今日の試合を振り返っていかがでしたか。

 「法大と比べたらチーム力の差が出た試合だったかなと思います。(法大の)投手はそれなりにいい投手でしたし、野手陣も嫌な攻撃をしてくるというので、なかなかこちらの流れに入っていけなかったのが敗因かなと思います」

 

――今日の試合での良かった点はありますか。

 「終盤の粘りというのは、次の早大戦にもつながってくると思うので、最後の粘りは本当に良かったなと思います」

 

近藤

――今日の投球での収穫はありましたか。

 「感覚的にずっと苦しんでいた部分があったのですが、そこがちょっとずつ戻ってきたなと思うので、そこが良かったなと思います」