天皇杯目前で敗退 クリアソン新宿に0―1/東京都トーナメント

2023.05.08

 天皇杯への出場を懸けた運命の一戦。決勝はJFLのクリアソン新宿と対戦した。試合は前半10分に相手のヘディングゴールで失点。試合終了までチャンスを作り続けるも得点を奪えず、無念の敗戦となった。

 

 

 1点に泣く結果となった。普段の4―4―2のフォーメーションとは異なり相手に合わせた3―2―4―1の配置に。「ミラーゲームの中で学生らしくアグレッシブにやることによって主導権を取り、かつ一番攻撃力があるメンバーをそろえて臨んだ」(栗田大輔監督)。試合は前半10分、右サイドからのクロスを頭で合わせられ失点。「失点してからみんなだんだん強気になってきた」(栗田監督)。ここからは明大がボールを持つ展開が続いた。39分、カウンターから中村が持ち運び、太田へラストパス。太田が押し込みネットを揺らしたが、それ以前のプレーで不運なことにファールを取られてこれは無効に。チャンスは作るもゴールは奪えず一点ビハインドで前半を終えた。

 

(写真:チャンスを作り出した太田)

 

 後半も前半終盤に引き続き明大がボールを持つ時間が続いた。65分、67分と高い打点を生かしCK(コーナーキック)でゴールに迫るも得点を挙げることはできず。残り時間が少なくなってきた明大は「最後はより圧力をかけようと思った」(栗田監督)と4バックに戻して猛攻を仕掛ける。しかしクリアソン新宿の集中した守備により明大の攻撃陣は苦しんだ。試合開始早々の失点が決勝点となり、ここで試合終了。2019年以来の天皇杯出場への夢はあと一歩のところで届かなかった。

 

(写真:前線にパスを供給する藤森)

 

 来週からまたリーグ戦が始まる。次戦の相手は中大。「相手がどうこうよりも、明治らしさや明治が大切にしていることをチームとして全面的に出していく必要がある。そうでなければ次の試合もこれから先も勝てないと思うので、そこを大切にしていきたい」(井上)。この敗戦を引きずらず次に切り替えなければならない。

 

[岩田英佑]

 

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