あと1本が出ず 今季リーグ初の完封負け/東京六大学春季リーグ戦

2023.05.07

 立大との3回戦で勢いに乗り、勝利をつかみたかった明大。しかし、投手陣が制球に苦しみ、打線はチャンスを生かしきれず、法大に完敗。投打ともに課題の残る試合となった。

 

◆4・1~5・21 東京六大学春季リーグ戦(早大東伏見グラウンド他)

▼5・6 対法大1回戦(駒沢硬式野球場)

 明大0-7法大○ 

 

 法大戦

 明大

 法大

×


 

 「序盤のチャンスで畳みかけられなかった」(金澤永輝主将・法4=花巻東)。1回表に1死満塁の好機をつくるも、後続を抑えられ無得点。先発の笹川健太郎投手(文4=明大中野八王子)は初回に1点を失い、2回裏には3者連続四球を出すと2点適時打を浴び、苦しい展開が続く。

 

 2番手で登板した久木田斗馬投手(法4=明大中野八王子)が3回裏を三者凡退に抑えるも、その後は投手陣が毎回走者を背負うなど、思うように試合の流れがつかめない。点差を縮めたい打線も6回表に1死三塁の場面で2者連続三振に打ち取られ、7回表には2死一、三塁から安打性のあたりを好守されるなど再三のチャンスをものにできない。その裏失策が絡み不運な形で失点するも、その後マウンドに上がった上井健太郎投手(農4=札幌一)が火消しに成功。続く8回も無失点に抑えた。「流れを変えられたらいいなと思ってマウンドに上がった」(上井)。しかし、打線は奮起せず無得点のまま試合終了。今季リーグ戦では初となる完封負けを喫した。

 

 「(法大は)個々の能力で勝てるチームではない」(上井)。次戦以降勝利をあげるにはチーム力がカギになりそうだ。明大のチーム力にさらなる磨きをかけ、白星をつかみたい。

 

[堀口心遥]

 

試合後のコメント

金澤

――今日の試合を振り返っていかがですか。

 「序盤の点を取り切れるチャンスをモノにできなかった結果がズルズルいって取り返せないような状況になってしまったと思います」

 

――今日の試合でのチームの課題点は何ですか。

 「チーム全員での戦う姿勢というのが本当足りていないというか、全員が一つになって勝利に向かっていかないと勝ち切れないのかなと思います」

 

上井

――ご自身の投球全体を振り返っていかがですか。

 「全体的に今日はまっすぐとツーシームのほぼ2球種で抑えられたので、次につながる投球の内容だったと思います」

 

――今日の明治の投手陣についてはいかがですか。

 「今日は高めに浮いたボールが捉えられていたので、明日からの試合は低めのボール中心に勝負できたらと思います」