
立大に9-1で快勝 中継ぎ陣の好投も光る/東京六大学春季リーグ戦
前回の試合で敗北し、後がない明大。そのような中で迎えた今試合、打っては7回裏に打者12人の猛攻で一挙に7得点。投げては4回表以降にゼロを並べる投球を見せ、投打のかみ合った明大は立大に8点差をつけ快勝した。
◆4・1~5・21 東京六大学春季リーグ戦(早大東伏見グラウンド他)
▼5・2 対立大3回戦(明大内海・島岡ボールパーク)
〇明大9-1立大
立大戦 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
立大 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
明大 |
1 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
7 |
0 |
× |
9 |
「チーム全員、総力戦で勝ちに行こうと決めていた」(金澤永輝主将・法4=花巻東)。負けられない立大3回戦。先発・笹川健太郎投手(文4=明大中野八王子)は2回表、先頭に右前打を打たれるも、次打者の初球、吉原瑠人捕手(法3=仙台育英)が二塁盗塁阻止。その後は2者連続三振に抑える。3回表にも先頭を三塁手の悪送球で出すも、相手のバント失敗、盗塁死といい形で2死走者なしとする。しかし続く打者に二塁打、外野と内野の間に落ちるポテンヒットで同点とされた。それでも後続は断ち、笹川は粘りの投球で6回1失点とまとめた。7回表から久木田斗馬投手(法4=明大中野八王子)が登板。その後の8回表、9回表は上井健太郎投手(農4=札幌一)が登板し、無失点リレーでつないだ。
打撃陣は初回裏、先頭の村上洋人外野手(営4=山手学院)が中前打を放つと、すかさず盗塁。送りバント成功後の一死3塁の場面で、3番・金澤の二ゴロ間に1点を先制する。勝ち越したのは4回裏、先頭の金澤が四球で出塁すると、次打者の2球目に二盗、1死二塁からは三盗を決めた。すると、5番・福田竜大外野手(商3=鎌倉学園)が高めの球を捉えて適時右前打を放ち2-1と1点リードに。7回裏には、先頭の福田がフルカウントから四球で出塁すると、右前打と四球で無死満塁とし、吉原の適時右前打で3-1とリードを広げた。「今まで打てていなかったので、自分が打つというよりかはいい形で次の打者につなげていこうと思っていた。それが結果としてヒットになってくれて良かった」(吉原)。その後も代打・菅野悠次郎外野手(情コミ4=日大二)の走者一掃適時三塁打や相手のエラーなども絡み、この回一挙7得点を挙げた。
立大との3試合を1勝1敗1分とした明大。金澤は「もちろん優勝したい。やはり勝つことでチーム全員を喜ばせることができる。そのためにもチーム一つになって勝ちに行きたい」と強く語った。ここまで不安視されていた打撃陣も少しずつ調子が上向きになってきた。今日の試合でも安定した投球を披露した投手陣とともに〝総力戦〟で春季リーグ優勝を目指していく。
[阿部倖明]
試合後のコメント
金澤
――今日は先制の打点やチャンスメイクなど攻守における活躍がありました。
「攻守ともにチームの勝利に貢献できれば、個人成績に対して強いこだわりはありません。とにかく今日、いい形で勝てたので良かったと思います」
――今日も安定した投球を見せてくれた投手陣についてはいかがですか。
「今年は打撃陣の調子が上がってこず、大きな負担をかけてしまっています。そのような中でも思い切った攻めの投球を続けている投手陣には感謝しています」
吉原
――今日の試合を振り返っていかがですか。
「ずっと投手が今回のリーグ戦頑張ってくれているので、昨日は打てて投手が打たれてしまうような、かみ合っていないところがあったんですけど、今日は投手が我慢したところでチャンスで打線がつながって、いい流れで点を取れたので、やはり野手陣が頑張って奮起しないといけないなと思いました」
――6回まで緊迫した試合でしたが、どのような意識でプレーしていましたか。
「先に崩れた方が負けだと思うので、やはり走者をためた状態で、ヒットは相手が練習した結果というか相手のレベルが高かったということなので仕方ないんですけど、そこでエラー出さない、凡ミスを出さないというところで粘れたのが、結果として自分たちのチャンスが来たと思うので、そういう流れをまたつくっていきたいと思います」
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