
敵地で痛み分け 首位・筑波大に1―1/関東大学1部リーグ戦
第4節は首位・筑波大との一戦。試合は73分に相手にPKを与え先制点を許すも、終了間際の90+7分に途中出場の太田がPKを決め返し、ドロー決着。敗戦は免れたものの、首位攻防戦を勝ち星で飾ることはできなかった。
前半はリーグ戦直近3試合で10得点を挙げている相手の攻撃に苦しんだ。22分、相手に右サイドからPA(ペナルティーエリア)内をドリブルで持ち運ばれシュートを被弾。ここは岡が体に当ててブロックし失点は免れた。2分後にも左サイドを崩され決定機をつくられたが、上林が決死のセーブ。「相手をリスペクトしすぎたのではないか」(栗田大輔監督)と前半のシュート数は1本と消極的なプレーになっていた明大。相手にボールを支配される展開が続くも、失点は許さずスコアレスで折り返した。
(写真:ゴールを堅守した上林)
後半は「自分たちのやるべきことである三原則を忘れず、サイドからという部分を修正した」(岡)と、巻き返しを画策。両者ともに攻防を繰り返していたが、83分に均衡が破れた。相手のクロスボールをDFがPA内でハンドしPKを献上。上林がわずかに触れるもゴールへと突き刺さった。その後は選手交代を通じて攻撃に厚みをもたらし、反撃を図るも得点に結び付かない。しかし、試合終了かと思われた90+7分、佐藤恵がPA内で倒されPKを獲得。それを太田がゴール左隅に沈め、同点に追い付いた。そのまま終了の笛が鳴り響き、年度最初のビッグマッチはドロー決着に終わった。
(写真:PKを蹴る太田)
次週はJFL所属のクリアソン新宿を相手に東京都トーナメント決勝戦が控えている。勝てば2019年以来となる天皇杯出場を決める大一番だ。「自分たちはJリーグを倒すということが一つの目標としてあるので、そういう部分で天皇杯に出るというのは最低限のところだと思う」(島野)。井上組に一冠をもたらし、ジャイアントキリングへの挑戦権をつかみ取りたい。
[長崎昇太]
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