終盤に打線つながり快勝 東大相手に勝ち点奪う/東京六大学春季リーグ戦

2023.04.10

 前日勝利で勢いに乗りたい明大。序盤は重苦しい展開が続き同点で5回を終える。それでも迎えた6回表、好機で金澤永輝主将(法4=花巻東)が適時打を放つと、打線がつながり、打者一巡の猛攻で6点を奪う。その後も点差を広げた明大は連勝で勝ち点を獲得した。

 

◆4・1~5・21 東京六大学春季リーグ戦(早大東伏見グラウンド他)

▼4・9 対東大2回戦(早大東伏見グラウンド)

○明大13―3東大

東大戦

明大

13

東大

 

 試合の入りは課題の残るものとなった。初回表に先制点を奪った明大だがその裏、先発の徳田叶夢投手(法2=高松商)が東大打線に捕まりすぐに逆転を許してしまう。嫌な流れで迎えた2回表、先頭の金野慎之介外野手(政経3=明大中野)が二塁打で好機を作ると、犠打で1死三塁とし代打の鍵山源太内野手(営4=桜美林)が適時打を放ち同点に追いついた。その後は2回からマウンドに上がった久木田斗馬投手(法4=明大中野八王子)が3イニングを完璧に抑え、試合は膠着(こうちゃく)状態に。それぞれ1点ずつ加え3-3で5回を終えた。

 

 大きく試合が動いたのは6回表、無死満塁のチャンスを作り打席には3番の金澤が入る。「調子は悪くなかったのでチームが勝つための打撃をした」と右翼に適時打を放ち勝ち越しに成功。すると、明大打線が爆発。打者一巡の猛攻を見せ、6点のリードを奪い勝負を決定づけた。以降は投打で圧倒し、終わってみれば10点差と快勝。2連勝で勝ち点を獲得した。

 

 この日は3安打3打点の金澤や4安打の金野など打撃陣の活躍が光った。金野は「甘い球を積極的に打てたのが良かった」と手応えを実感一方で初回にミスが目立ち、試合の入りは課題が残った。「勝ちはしたが雑な部分が多かったので来週に向けて1から見直したい」(金澤)と主将に満足する様子はない。今季の戦いは始まったばかり。今後の明大の戦いに注目だ。

 

[松田遥歩]

 

試合後のコメント

金澤

――試合の入りについていかがですか。

 「関東選手権からの課題だったのですが、そこがリーグ戦にも続いてしまっているので、試合に出ている出ていない関係なく全員で意識を持ってやっていきたいです」

 

――次戦以降の意気込みをお願いします。

 「まだまだ投打で粗さが残っているので投打で細かいところを修正して勝ち点取れるように頑張りたいです」

 

金野

――今日の試合を振り返っていかがですか。

 「最近調子いいので初球からどんどん打ってきて自分でチャンス作って後は周りに任せようと思って打席に立ちました」

 

――新体制でのリーグ戦ですが、チームの雰囲気はいかがですか。

 「連勝できていい雰囲気で来れたと思うのでこれからもどんどん連勝し、優勝目指して頑張っていきたいと思います」