
リーグ戦開幕 太田のバースデー弾で引き分け/関東大学1部リーグ戦
関東大学1部リーグ戦がついに開幕した。初戦の相手は14年ぶりに1部リーグに復帰した東海大。前半は好機をモノにできず苦戦していると先制点を奪われてしまう。後半に何とか同点に追い付いたもののその後逆転には至らず、引き分けで今季のスタートを切った。
昨年度は東国大に0―4の大敗を喫したリーグ開幕戦。その苦い思い出を払拭すべく、今年度最初に対戦するのは2部から昇格を果たした東海大。試合は始めから明大が主導権を握っていた。中村や藤森が両サイドからクロスを上げ積極的にゴールに迫るが、どれもあと一歩得点にはつながらない。何度も訪れるチャンスをつかめず、歯がゆい時間が続く。勝負は後半に持ち越されたかと思われたが「一瞬のスキや甘さが出てしまった」(井上主将)。前半終了間際の44分、簡単にロングパスを通してしまうと一度は阻むも押し込まれ失点。少しの油断で先制され、0―1と追いかける形で前半を折り返した。
(写真:交代し途中出場した太田)
後半に突入してすぐにこの男が魅せた。51分、中村のダイレクトボレーに途中出場の太田が反応。頭で合わせて冷静に流し込み、ネットを揺らした。試合当日は太田の誕生日。「バースデーゴールは決めてやろうと思っていた」(太田)と強く意気込んで試合に臨んでいた。貴重な同点弾で自らの誕生日を祝い、試合を振り出しに戻した。そのまま勢いに乗りたい明大であったが、目立った展開が生まれない。「相手のペースに合わせてしまった」(佐藤恵)と明大らしいサッカーを表現できなかった。その後、代表経験のある熊取谷や新戦力の稲垣を投入するも流れをうまく作り出せず。1―1の引き分けで試合が終了した。
(写真:開幕戦にして初出場を果たした稲垣)
「いい同点というより悔しい同点」と同点弾を決めた太田は悔しさをにじませた。勝利こそできなかったが、下を向いてはいられない。これから長く続くリーグ戦全体を見据え、明大のサッカーを追い求めていく。次戦は流経大との対戦。浮き彫りとなった課題を確認し、次こそは今季初白星を挙げたいところだ。
[尾﨑陽菜]
試合後のコメントはこちらから
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