
日大に完敗 相手打線止められず7回コールド負け/関東地区大学選手権
準決勝進出を懸けて挑んだ日大戦。4回表に連打を受け先制点を奪われると、5回表にも長打を許しこの回4失点。5回裏に森本琢己捕手(政経3=明大中野)の適時二塁打で1点を返したが、その後が続かず打線は沈黙。さらに6回表にも3点の追加点を奪われる厳しい展開となった。相手の猛攻をかわせず最終8―1で7回コールドの完敗。4月に行われる東京六大学春季リーグ戦(以下、春季リーグ戦)に向け悔しさの残る幕切れとなった。
◆3・13~24 関東地区選手権(早大東伏見グラウンド)
▼3・21 対日大戦(スリーボンドベースボールパーク上柚木)
明大1―8日大〇
日大戦 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
日大 |
0 |
0 |
0 |
1 |
4 |
3 |
0 |
× |
× |
8 |
明大 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0× |
× |
× |
1 |
「(試合の)入りは絶対に0で行こう」。(森本)これまでの試合では良くなかった試合の序盤。見事に近藤吏矩投手(営2=札幌一)が4者連続空振り三振を奪うなど3回までは譲らない展開を見せていた明大。ところが4回表以降、ここまで好投していた近藤に相手打線が襲いかかった。左越え三塁打と中前適時打を打たれて1点を失うと、5回表に左前二塁打と中堅手の頭上を越える三塁打など長打を量産され2失点。救援としてマウンドに上がった上井健太朗投手(農3=札幌一)も、相手の流れを止められずこの回一挙5点を失った。
5回裏、明大も反撃を見せた。二死から四球を受け出塁すると、森本捕手が右中間へ二塁打を放ち1点を返す。「今までこの大会を通してバットで活躍できていなかったので、もう0で終わるのは絶対に嫌だ、絶対に取り返すという気持ちで打席に入った」と気迫のプレーを見せた。しかしその後は好機を作りながらも、相手投手の好投に阻まれ惜しくも追加点が入らず。明大に傾きかけたと思われた流れは、6回表の日大の先頭打者の大きな三塁打によってかき消された。相手の強力打線はなおも続き、この回3点を失点。明大は8―1で悔しい7回コールド負けを喫した。
日大投手陣の力投を前に手も足も出ず、安打数はわずか3本。春季リーグ戦に向けて課題の見えた試合となった。今日の大敗を受け金澤永輝内野手(主将・法3=花巻東)は「投手も野手も完全な力負け。もう一回チームを作り直して、リーグ戦こそは全員で優勝できるようにしたい」。目指し続けた悲願のリーグ戦優勝に向けて、この敗戦は大きな意味のあるものとなったはずだ。決意を新たに、高みを目指して明大は挑み続ける。
[布袋和音]
試合後のコメント
金澤
――今日の試合を振り返っていかがですか。
「投手も野手も完全な力負けだなという感じです」
――どういったところが反省点ですか。
「パワー、スピード、全てにおいてです。ピッチャーだったら追い込んでからの最後の決め球、バッターだったら甘いボールをちゃんと1球で仕留めるとか、そういった質が全部違っていたのでこのような結果になったと思います」
森本
――今日の試合を振り返っていかがですか。
「今までの試合は入りが悪かったので、入りは絶対にゼロで行こうと、3回まではゼロでよかったのですが、その後はかなり実力の差が出てしまいました。実力不足を感じた試合でした」
――春季リーグ戦に向けての意気込みをお願いします。
「今僕がAで出させてもらっているのですが、もともとは1個下の吉原が出ていたので、そこには絶対に負けないようにとりあえず自分が試合に出てスタメンで活躍できればと思います」
関連記事
RELATED ENTRIES