鈴木渚が単複でベスト8入り!男子も3組が勝ち残る/全日本学生室内選手権2日目

2022.12.09

 明大のダブルスが躍動する1日となった。大会2日目を迎えた全日本学生室内選手権(以下、インカレインドア)は男女シングルス2回戦と男女ダブルス1回戦が行われた。明大はダブルス4組がすべてと女子シングルスが勝ち上がり、ベスト8入りを決めて明日の準々決勝に臨む。

 

◆12・7〜11 全日本学生室内選手権(江坂テニスセンター)

▼12・8

[男子シングルス2回戦] 

 太田 1{1―6、6―2、5―7}2 高畑(早大)○

 

[男子ダブルス1回戦]

○町田・村田組 2{6―7、6―1、11―9}1 守谷・田中組(筑波大)

○副田・山中組 2{2―6、6―4、10―7}1 増成拓・増成智組(関学大)

○横田・中村(筑波大)組 2{7―6、6―2}0 池田・高畑組(早大)

 

[女子シングルス2回戦]

 吉田 0{1―6、5―7}2 大橋(慶大)

○鈴木渚 2{7―6、7―5}0 西本(姫路大)

 

[女子ダブルス1回戦]

○吉田・鈴木渚組 2{6―0、6―1}0 大川・馬渕組(慶大)

 

【女子ダブルス1回戦:吉田華菜子(法3=仁愛女子)・鈴木渚左(国際2=野田学園) 組VS大川美佐・馬渕麻美組(慶大)】

 圧巻の試合運びでベスト8入りを決めた。予選から勝ち上がってきた吉田・鈴木渚組が相対するは、今大会第3シードに選ばれた強豪・慶大ペア。「大川さんが前で動いてくる作戦だと分かっていたので、それをさせないように意識した」(吉田)。大川とは関東大学女子1部リーグ戦でもダブルスでの対戦経験があったため、その経験を生かしたゲームプランを考えた明大ペア。ラリーの展開にならないように先にストレートに打つことで、自分たちのペースで試合運びを行えるように意識をした。すると、試合は開始直後から作戦がはまり、最初の相手ゲームからブレークに成功する。序盤から流れをつかんだ明大ペアはその後一切相手に流れを渡すことなく、一気に6連続でゲームを獲得し、6―0で第1セットをモノにする。

 

 「自分がいいボールを打つと必ず華菜子(吉田)さんが前で動いてくれるし、ラリーも深くていいボールなので出やすいので、どちらでも助けてもらっている」(鈴木渚)。どちらも前衛、後衛を器用にこなす明大ペアは第2セットでも勢いを失わない。第6ゲームでは今試合で初めてブレークを許したものの、開始から5ゲーム連続で獲得し、5―1と一気にリードを広げる展開となる。「シングルスの試合から強いボールに対して逃げずにしっかり振り切ることを意識していた」(吉田)。ブレークされた直後の第7ゲームでは、マッチポイントで吉田のリターンエースが決まり、勝利を収めた。今大会からペアを組んだ2人が明日準々決勝に挑む。

 

 また鈴木渚はダブルスの前に行われたシングルス2回戦でも勝利しており、これで単複でのベスト8を達成した。「シングルスでは自分の好きな前に出るテニスが少なかったと監督や見てもらっている人に言われたので、明日はディフェンス後のポジションを大事にして一歩でも前に行けるようにしたい」(鈴木渚)。明大女子で全国大会の最高成績は2019年の全日本学生選手権(以下、インカレ)での吉田明日香(令4政経卒)のベスト4。明日の単複でまずはその成績に並びたい。

 

【男子ダブルス1回戦:町田晴(文4=四日市工)・村田英夢(理工1=麗澤瑞浪) 組VS守谷岳・田中佑組(筑波大)】

 接戦をモノにした。第1セットはお互い譲らない攻防が続き、タイブレークにもつれこむ。積極的なプレーを展開し必死に食らいつくも、あと一歩及ばずファーストセットを落とすことに。「いいプレーができていた中で取り切れなかったことは、ダメージとして大きかった」(町田)。それでも「自分たちのやっていることは間違っていないと思って、セカンドからは特に入りのところを大事にしようと考えた」(村田)。第2セットは3ゲーム目でブレークに成功すると、そこから一気に流れを引き寄せ6―1に。勝負のファイナルセットへと突入した。

 

 ファイナルセットは10ポイントマッチのタイブレーク形式で行われる。序盤は、関東学生トーナメント王者である田中の強烈なサーブに苦戦するなどし、一気に1―5に。それでも「簡単なミスをしない、とにかく泥臭く返すことを意識した」(村田)。そこから怒涛(どとう)の5連続ポイントで追い上げを見せ、6―5とし逆転に成功する。緊迫した場面が続く中、最後は村田がサービスエースを決めて試合終了。強豪相手に勝ち星を挙げた。「(村田)英夢と組んで初めての試合で勝つことができて自信になった。優勝を目指して頑張っていきたい」(町田)。2人の快進撃はまだまだ見られそうだ。 

 

 「試合をやる前から勝ってくるだろうなと思っていて、(今回の結果に)驚いているわけではなく順当に勝ってくると思っていました。ダブルスは信頼しています」(横田大夢主将・政経3=足利大付)。インカレや関東学生選手権に続いて、ダブルスの活躍が目立つ明大。明日の準々決勝では副田温斗(営3=四日市工)・山中朝陽(文1=四日市工)組と横田・中村(筑波大)組がベスト4を懸けてしのぎを削る。「いつも練習している相手なので、そこはお互い様なところもあると思いますが、いい試合ができるように頑張りたい」(横田)。準決勝にどれだけの明大勢が残れるか、明日も目が離せない。

 

[田中佑太、萩原彩水]

 

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