
投手陣崩れ6失点 慶大に逆転負けで優勝遠のく/東京六大学秋季リーグ戦
リーグ優勝のために勝ち点獲得が必須となる慶大戦。お互い走者は出すものの得点を奪えない展開が続いたが、6回表に明大が先制点を奪う。これで流れをつかんだように思えたが、その裏すぐに逆転を許すと7回裏には2本の本塁打を浴び4点の追加点を奪われた。その後は反撃もできず、痛恨の逆転負けを喫した。
◆9・10~10・30 東京六大学秋季リーグ戦(府中市民球場他)
▼10・22 対慶大1回戦(府中市民球場)
明大1-6慶大○
慶大戦 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
明大 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
1 |
慶大 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
4 |
0 |
0 |
6 |
序盤は我慢の展開が続いた。先発の上井健太郎投手(農3=札幌一)は制球が定まらず5回までに5四球、毎回走者を許したが、粘りの投球を見せて無失点に抑える。お互いスコアボードに0が並び迎えた6回表、ついに試合が動く。上井を援護したい明大打線は1死から安打と犠打で2死二塁の好機をつくり、打席には好調の元雄立主将(文4=東北)。「逆方向に打とうという意識で打った」と2球目をライト前に運び、1点を先制した。
リードを奪った直後の守備となった6回裏、慶大打線が上井を襲う。2死一、二塁のピンチを招くと、右適時打で試合は振り出しに。続くピンチに対し明大は継投策に入り、今秋リリーフとして安定した活躍を見せていた岩田一真投手にマウンドを託した。しかし、ボール先行から投じた4球目をセンター前に運ばれ、逆転を許す。さらに7回裏には連打で1死一、二塁のピンチを招くと「自分の配球に迷いが出たこともあり、大事な場面でボールが甘く入ってしまった」(吉原瑠人捕手・法2=仙台育英)と3点本塁打を献上。失投が勝敗を決定づけた。
重要なカード初戦を落とし優勝はかなり厳しくなったが、選手に下を向く様子はない。次戦は「負けられないのは慶大も同じだが、今日出た課題を見直して絶対に勝つしかない」(元雄)。優勝には、2連勝し勝ち点獲得は必須となる。窮地に立たされた明大がどのような戦いを見せるのか注目だ。
[松田遥歩]
試合後のコメント
元雄
――今日の試合の反省点を教えてください。
「慶大の3番打者と4番打者をマークしていて、その前にランナーを貯めないということをチームでも言っていたのですが、7回にランナー貯めてホームラン打たれるっていう最悪の展開で失点してしまった点です」
――継投のタイミングはどのように考えていましたか。
「今シーズンはリリーフ陣の調子が良いので、少ない失点の間にピッチャーを変えようと考えていました」
吉原
――慶大打線の印象はいかがですか。
「一つの球種にヤマを張っているように自分は感じたので、そこで裏をかけるようにするのと、今日は簡単に進めすぎた場面があったので相手のバッターの状態や、一球一球に対する反応を見て、次の球を選択していこうかなと思いました」
――次の試合に向けての意気込みをお願いします。
「雰囲気はあまり良くないのですが、今日の負けによって自分たちはいい意味で開き直れると思うので、明日初回から試合は動くことを想定して試合の入りの声掛けなどを意識してやっていきたいと思います」
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