再三好機つくるも生かせず 立大にサヨナラ負け/東京六大学秋季リーグ戦

2022.10.09

 前日の立大戦では相手投手の力投に抑えられ思うように得点を重ねられなかった明大。今日こそは好機での1本をと勝利を目指したが、初回に立ち上がりを叩かれて2失点。その後4回までに2本塁打で同点に追いつくも、追加点を奪えずにまたもや好機を生かすことができなかった。

 

◆9・17~10・30 東京六大学秋季リーグ戦(早大東伏見グラウンド他)

▼10・9 対立大2回戦(早大東伏見グラウンド)

 明大2―3立大〇

 

 立大戦

 明大

 立大

0

1×

 

 立ち上がりを狙われた。先発の近藤吏矩投手(営2=札幌一)は初回裏に三塁打と四球で無死二、三塁のピンチを招く。その後は打ち取った当たりに仕留めたが、不運な当たりなどでこの回2点を失った。それでも、2回裏以降は要所を締めて無失点の投球を見せた。また、5回裏以降は救援陣が活躍。「救援陣には、マウンドに上がった人がエースだという感覚でやろうとずっと言ってきた」(吉原瑠人捕手・法2=仙台育英)。意識の持ち方の工夫もあり岩田一真投手(情コミ4=日大二)ら4人の投手が8回裏まで無失点の素晴らしい投球を披露。しかし2-2の同点で迎えた9回裏、ついにその均衡が破られた。1死二塁で一打サヨナラの場面。相手打者の打球がセンターの頭上を高く超えていき、この一球で明大の敗戦が決まった。

 

 打撃面では、秋季リーグ戦好調の永井克樹外野手(営4=広陵)と吉原にそれぞれ本塁打が生まれた。2点を追いかけながらも安打が出ずにいた明大に流れをもたらした2本。「チームが苦しいときに打つことはずっと大事だと思っていて、それを意識していた」(吉原)。さらに、現在打率4割を誇る永井は「今年は最後の年なので懸けている思いがある」と最後の1年に懸ける思いをバットに乗せた。しかし5回表以降は再三の好機を作りながら、あと1点が遠かった。

 

 サヨナラ負けを喫し明大は2連敗。立大相手に勝ち点を取ることができなかった。「打線がつながらなかったし、安打が出るべきところで出なかったのが敗因」(永井)。打順の巡りなどもあり、明大は終盤の逆転の好機を生かせず悔しさの残る敗北となった。

 

 「まだ優勝がなくなったわけではない」(吉原)。優勝のためには、残る早大戦と慶大戦は絶対に負けられない。「今日の敗戦の課題をみんな一人一人感じて、そこを修正していけば残りの試合は必ず勝てる」(吉原)。今日の負けを糧に、次戦の勝利を誓った。

 

[布袋和音]

 

試合後のコメント

雄立主将(文4=東北)

――今日の試合を振り返っていかがですか。

 「本当に負けてはいけない試合で負けてしまったので残念ですね。悔しいです」

 

――最近の打撃の調子はいかがですか。

 「今年は自分でもびっくりするぐらい打てるのですが、チャンスであまり打てていないので次はチャンスで打ちたいと思っています」

 

近藤

――今日の投球の良かった点と反省点を教えてください。

 「良かったところはないです。今日は4回までしか投げることができなかったので、他の投手にも迷惑をかけてしまいました。次は1人で投げ切れるくらいしっかり気合を入れて頑張りたいと思います」

 

吉原

――今日の試合を振り返っていかがですか。

 「昨日も今日もチャンスであと1本が出せなかったのですが、『出なかったよね』で負けたのでは意味がないと思います。なので、1本が出なかったときに勝てるようにもっと練習をしたり、また走塁や小技などで勝っていかなければいけないのかなと思いました」

 

永井

――好調の要因を教えてください。

 「練習できる時間以外に、朝に練習をしたりしてきました。それが結果につながっているかと言われたら分からないですが、そのようなこともあって自信を持って試合に取り組めているのかなと思います」