投打かみ合い圧勝! 連覇へ一歩近づく/東京六大学秋季リーグ戦

2022.10.03

 勝てば勝ち点獲得となる法大2回戦。明大は3回表に宗山塁内野手(商2=広陵)の犠飛で先制する。その後も5回表に山田陸人内野手(法4=桐光学園)の2点本塁打などでリードを広げた。先発の村田賢一投手(商3=春日部共栄)は5回1失点の好投で2勝目。明大は連勝で勝ち点を3に伸ばした。



(明)〇村田、石原、髙山蓑尾

●篠木、塙、武冨、一栁大柿

【安】(明)11(法)

【本】(明)山田陸(5回)

【二】(明)上田回)、蓑尾(9回)(法)大柿(5回)、齊藤大(9回)

◇犠打 村田回)、宗山回)、上田(5回)、直井(6回)

◇残塁7 ◇盗塁1 飯森(5回) ◇失策0

 

 1戦目はしびれる投手戦を制した明大。この日は打線が爆発した。3回表、宗山の犠飛で先制すると相手先発・篠木(法大)の制球が定まらず、押し出し四球でさらに追加点を挙げる。5回表にも上田希由翔内野手(国際3=愛産大三河)の犠飛で得点。続く2死一塁の場面で打席には副将の山田陸。甘く入った変化球を逃さず捉えた打球はレフトスタンドへ。山田陸の今季初本塁打が飛び出し、点差を5点に広げた。明大打線はそれでも攻撃の手を緩めない。6回表以降も村松開人主将(情コミ4=静岡)や蓑尾海斗捕手(文4=日南学園)が適時打を放つなど最終的には11安打9得点で相手を圧倒した。

 

 投手陣の安定感も抜群だ。先発は早大1回戦で完封勝利を挙げた村田。この日も持ち味のコントロールが光り5回を投げ1失点。「打撃につながるような投球をしたい」(村田)と宣言通り、テンポの良い投球で攻撃に流れを呼び込んだ。6回裏からは継投に入ると石原勇輝投手(商3=広陵)が3回を投げ6奪三振無失点と圧巻の投球を披露。最終回は髙山陽成投手(文4=作新学院)が登板し3人の投手リレーで試合を締めた。投手陣はこのカードをわずか2失点に抑え、その実力を遺憾なく発揮。快進撃を続ける明大の大きな柱となっている。

 

 投打がかみ合った明大は法大に連勝。勝ち点を3とした。3カードを終えいまだ無敗の明大。次戦の慶大戦は勝ち点を取った大学が優勝に大きく近づく、重要なカードとなる。「チームのために何ができるかを常に意識したい」(村松)。連覇への〝頂戦〟はいよいよ大詰めを迎える。

 

[久和野寛人]