村田初完封! 接戦を制し伝統の明早戦で先勝/東京六大学秋季リーグ戦

2022.09.25

 伝統の明早戦1回戦。先発のマウンドに上がった村田賢一投手(商3=春日部共栄)は安打を許すも、粘りの投球で初完封を達成。村田の好投に応えたい打線は、日置航外野手(商4=日大三)と蓑尾海斗捕手(文4=日南学園)の4年生コンビが意地を見せる一打を放ち、接戦を制した。

 



(明)〇村田―蓑尾

(早)●加藤、原、伊藤樹―印出

【安】(明)7(早)6

【二】(明)村松(3回)宗山(4回) ◇犠打3 飯森(1回)、日置(4回)、山田陸(9回) ◇併殺1 ◇残塁6 ◇盗塁0 ◇失策0


 圧巻の投球だった。この日の先発・村田は3回から毎回安打を打たれるものの、7回裏まで要所を締める快調な投球を披露。しかし、1点リードで迎えた8回裏。この日最大のピンチを迎える。二死三塁となり、一打出れば同点の場面。球場が緊迫とした雰囲気に包まれたが、この日の村田は動じなかった。一段とギアを上げると、熱のこもった投球で打者を一直に打ち取り、強く拳を握りしめた。「テンポを意識して投げたい」。と試合前に語っていた村田。その言葉通りテンポ良く、打たせて取る投球で完封勝利を収めチームに勢いをつけた。主戦投手の意地を見せ、明大の新エースに名乗りを上げた。

 

 一方の打線は4回表に先頭打者の宗山塁内野手(商2=広陵)が二塁打で出塁すると、この日中軸を任された日置が犠飛を放ち先制に成功。しかし、その後は好調の早大投手陣を前に追加点が取れず、1点差のまま9回を迎える。好投を見せる村田を何としても援護したい打撃陣。代打の中村奎太外野手(国際4=日大三)が投手強襲の安打を放つと、その後二死二塁の好機に。ここで打席には、昨季優勝を決める一打を放った蓑尾。初球を力強くはじくとその打球は値千金の一打となり、待望の追加点を奪った。

 

 数少ない好機をモノにし、接戦を制した明大。「今秋優勝するためには絶対に落とせないカード」(蓑尾)。次戦も粘りの野球で勝利し、優勝に向け勢いをつけることができるか。春秋連覇に向けた明大の〝頂戦〟から目が離せない。

 

[佐藤あい]