4得点で逆転勝利 白星スタートを切る/関東大学1部リーグ戦

2022.08.07

 後期リーグ戦が開幕した。第12節の相手は流経大。前半は開始早々に2点を奪われ、一気に突き放される。しかし16分には1点を返し、試合は後半へ。70分にPKを獲得し同点に追いつくと、その後も2点を追加し4-2で逆転勝利を収めた。

 

 

 首位で迎えた後期開幕戦は、前期とほぼ変わらない布陣で挑んだ。前半は試合開始早々に右サイドを崩され立て続けに失点し、「明治として隙があった」(阿部)。だが16分、井上のミドルシュートを相手GKが取り損ねゴールし1点差に詰め寄る。その後は左サイドからクロスをあげチャンスを演出するも得点には至らず。1-2で前半を折り返した。

 

(写真:PK獲得とアシストを果たした佐藤恵)

 

 「前半は三原則の特に運動量と球際のところが全然いけていなかった」(栗田大輔監督)ことを反省に後半は一部メンバーを入れ替え、4-4-2のフォーメーションで挑んだ。68分にはPA(ペナルティエリア)内で佐藤恵が相手に倒され、PKを獲得。キッカーを務めた福田は「負けている場面だったので、明治を背負う気持ちで蹴った」。ボールは見事にネットを揺らし2-2と同点に追いつく。すると75分、勢いに乗った明大は一気にボールをつなぎ、最後には田中禅が右足を一閃し逆転。そして85分には相手の足元からこぼれたボールを熊取谷が拾うと佐藤恵に渡り、ラストパスを受けた福田が流し込んでダメ押しの4点目。勢いそのままに4-2で逆転勝利を果たした。

 

ユニフォームを着ている男

自動的に生成された説明

(写真:逆転弾を放ち勝利に貢献した田中禅)

 

 2019年に史上初の5冠を達成した最強世代の背中を見た4年生たちが率いる今季の明大。あの体験をもとに、当時のリーグ戦勝ち点56という最高記録を塗り替えるためには「一番は全勝することが目標」(福田)と強く意気込んだ。今試合では前半の立ち上がりは危うかったものの、その後は「やるべきことを整理して、1点入ってからは徐々に自分たちのサッカーができて逆転できたのは、勝って良い反省ができる」(栗田監督)。しかし「年間20失点未満と決めている」(栗田監督)と無失点を追求する明大に、もはや負けどころか失点も許されない。今後の完封勝利に期待がかかる。

 

[尾﨑陽菜]

試合後のコメントはこちら