リードを守り切れず慶大にまさかの逆転サヨナラ負け/東京六大学春季リーグ戦

2022.05.23

 法大戦で勝ち点を落とし迎えた慶大戦。明大は4回表に相手の失策から好機をモノにして先制点を挙げる。その後、6回表には吉原瑠人捕手(法2=仙台育英)の適時打でさらにもう1点を加え、リードを広げる展開に。しかし、9回裏に同点打を許し、そこからさらに3点本塁打を献上。最後まで粘り切れず、慶大にサヨナラ負けを喫した。

 

◆4・2~5・22 東京六大学春季リーグ戦(早大東伏見グラウンド他)

▼5・22 対慶大1回戦(早大東伏見グラウンド)

 明大2―5慶大〇

 

 慶大戦

 明大

 慶大

5x

 

 悔しい結果の1戦となった。序盤は両先発が好投を見せる中、試合の均衡を破ったのは明大だった。4回表、元雄立主将(文4=東北)の安打と相手の失策で好機をつくると、吉原の適時打で1点を先制する。さらに6回表にも2死二塁の好機で吉原が安打を打ち追加点を奪取する。試合は明大のペースで進み、このままリードを守れるように思われた。

 

 しかし、初回から無失点投球を続けていた近藤吏矩投手(営2=札幌一)が慶大打線に捕まってしまう。勝利を目前に迎えた9回裏に流れが変わった。内野手の失策と四球で出塁を許し、1死満塁から適時打を浴び同点に。「(2点適時を打たれたのは)自我を出してしまった。3球で三振を取りたいという、欲が出た」(近藤)。そのまま流れを引き戻せず3点本塁打を被弾し、逆転負けとなった。

 

 今までの結果で、優勝と全日本大学選手権(以下、全日本)への出場は逃したが、まだリーグ戦は終わってない。「全日本がなくても勝ちたいという気持ちはみんなが強く持っているので、明日やり返す気持ちで頑張る」(元雄)。全員の気持ちを一つに2回戦で巻き返しを狙う。

 

[ジンセウン] 

 

試合後のコメント

元雄

――好投した近藤と支えた吉原についていかがでしたか。

 「(近藤は)いつも通りいい投球をしてくれて、頼もしいです。吉原も最近は打率も良くて勝負強いし、捕手というポジションですごく引っ張ってくれています。学年に関係なくすごく頼りにしています」

 

近藤

――8回までの投球内容についていかがでしたか。

 「走者が出てピンチになるまではストライク先行で投げていました。うまくできていたかは分からないですが、打たせても大丈夫かなという感じで投げて、ピンチになったら1段階気持ちを上げて投げました」

 

吉原

――ご自身のプレーを振り返っていかがでしたか。

 「自分が持っている力以上のことを出そうとしたら出ないと思うので、自分が持っている力をきちんと出す準備をして臨めているのが今の状態だと思っています」

 

――これからの課題は何だと思いますか。

 「バリエーションの幅を広げていく方がリーグ戦だけでなく次の大会でも生かせると思うので、もっとバリエーションを作っていきたいです」