優勝へ王手! 村田好投で接戦を制す/東京六大学春季リーグ戦

2022.05.23

 優勝に大きく近づく1勝を手にした。先発の村田賢一投手(商3=春日部共栄)はピンチを背負うも9回を1人で投げ切る圧巻の投球。一方の打線も初回から4番・上田希由翔内野手(国際3=愛産大三河)の本塁打で幸先良く先制。その後、1点差とされるも6回表に宗山塁内野手(商2=広陵)が追加点となる本塁打を放ち、接戦を制した。

(明)○村田―蓑尾 

(立)●島田、宮、池田、沖―黒岩 

【安】(明)6(立)8 

【本】(明)上田(1回)、宗山(6回) 

【三】(明)山田陸(1回) 

【二】(明)上田(6回)◇犠打2 西山(4回)、明新(7回) ◇併殺1 ◇残塁6 ◇盗塁0 ◇失策2

 

 優勝を懸け、負けられない立大との第2戦。先発のマウンドに上がったのはここまで4勝をマークしている村田。2回裏に1点を奪われるも、その後は6回裏まで立大打線を無失点に抑える好投を見せる。しかし、迎えた7回裏。無死から走者を出すと守備の乱れも絡まり1点を返され、なおも一死1、2塁のピンチ。一打同点の場面にスタンドには緊張感が走ったが、村田は動じなかった。続く打者を三振、ニゴロに打ち取りピンチを切り抜けると、大きなガッツポーズとともに雄たけびを上げた。終わってみれば9回2失点の完投勝利。走者を出しながらも要所を締める粘りの投球で貴重な白星を挙げた。

 

 一方の打線は初回から動きを見せた。二死から宗山が安打で出塁すると、打席にはここまでリーグトップの13打点を上げている上田。勝利のために先制点が欲しい中、上田が打った打球は大きな放物線を描き右翼スタンドへと突き刺さった。主砲の今季初本塁打に明大ナインは大きな盛り上がりを見せた。しかし、打線は2回以降安打が出厳しい展開続く。そのような状況で迎えた6回表。流れを変えたのは、やはり打率ランキングでリーグトップをひた走る宗山だった。4球目を捉えた打球は、右翼手の頭上を越えスタンドへ。宗山の一打は好投を続ける村田に応える貴重な追加点となった。

 

 村田の完投と主軸の一打で勝利を挙げ優勝に王手となった明大。「今までと変わりなく自分たちの野球をする」(村松開人主将・情コミ4=静岡)。その言葉通り、最後まで明大らしい粘り強いプレーを見せ6季ぶりの栄冠をつかみ取れるか。優勝まで、あと1勝。全員野球で頂点を目指す。

 

[佐藤あい]