投打両面で及ばず法大に完敗 勝ち点落とす/東京六大学春季リーグ戦

2022.05.10

 優勝のため、絶対に勝ちたい法大3回戦。2回に4点を先制されると、9回にも4失点し、勝負あり。打線も1点しか取れず、勝ち点を落とす結果となった。

 

◆4・2~5・22 東京六大学春季リーグ戦(早大東伏見グラウンド他)

▼5・9 対法大3回戦(早大東伏見グラウンド)

 明大1-8法大○

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 曇天の東伏見に、晴れ間は訪れなかった。先発は法大1回戦に続き、今季のリーグ戦を支え続ける上井健太朗投手(農3=札幌一)。初回表は無失点で切り抜けるも、2回表に急変した。「球自体は悪いと感じなかったが、逆にそれでコースがアバウトになってしまったのかな」(元雄立主将・文4=東北)。3連打含む5安打を浴び、4失点でノックアウト。2回で無念の降板となった。

 また、9回表には守備の乱れからピンチを拡大。「野手が迷惑をかけてしまった」(元雄)。マウンド上の岩田一真投手(情コミ4=日大二)も踏ん張れず、中前に2点適時打を浴びると、打席には法大4番・堀尾。カウント1―1から投じた内角の直球は、衝撃音とともに高々と舞い上がり、左翼後方ネットに突き刺さった。大歓声で沸き立つ法大ベンチに、うなだれる明大ナイン。白球とともに、明大の勝ち星も消え去った。

 

 厳しい試合となったが、次につながる収穫も。2番手で元雄が「ポテンシャルが高い」と語る笹川健太郎投手(文3=明大中野八王子)が登板。「真っ直ぐとカーブの緩急差」(笹川)を武器に4回無失点の好投を見せた。「投げていく中で自信を深めていってくれれば、もっと飛躍していく」(元雄)。次戦・慶大戦、そして今後の明大投手陣にとって、大きな存在になるに違いない。

 今週のリーグ戦の結果から、優勝への道のりは厳しくなった。それでも「とにかくやれることを最後まで全力でやりたい」(元雄)。残すは慶大戦。有終の美を飾るため、チーム一丸で突き進む。

 

[飯塚今日平]

 

試合後のコメント

元雄

――反省点をお聞かせください。

 「ちょっとしたスキがあったかなと。あとはチャンスで1本安打を打てなかったというのが反省点ですね」

 

――終盤に岩田投手が捕まってしまいましたが、元雄主将の目にはどう映りましたか。

 「やはり守備の失策が絡んでしまって、球場の雰囲気と流れが悪くなってしまったので、野手が迷惑かけてしまったなという感じですね」

 

――この結果から優勝への道のりが厳しくなってしまいました。

 「そうですね、ただもう一周残っているので、とにかくやれることを最後まで全力でやりたいと思います」

 

笹川

――4回無失点の好投でしたが、どのようにお考えですか。

 「後ろにいい投手が2、3人いたので、打たれたら仕方がないし、抑えられたらいいなと思ったので、よかったです」

 

――今日の結果から今後も登板機会があると思いますが、そこではどんな投球をしたいですか。

 「今日のような投球ができればいいと思うので、継続していきたいと思います」